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308.改めて認識した現場の重要性

308.改めて認識した現場の重要性

2018年08月22日 (水) 07時00分配信 投稿日:18/08/22 07:00 icon_view 208view

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平成最後の夏は、時代を象徴するように自然災害が続発した。大阪北部を中心とした地震発生に続き、西日本(特に瀬戸内海)を中心とした異常な大雨による水害被害が起こった。後者においては近年稀に見る甚大な降雨がもたらされたこともあり、全国から支援活動の輪が広がっている。

薬局・薬剤師関係では、岡山県で日薬会員の方が亡くなったほか、200を超える薬局が浸水被害を受けた。当初、被害はもっと限定的であるとの認識を薬剤師会は持っていたものの、広島県で活動する支援ボランティアを全国から募集するまでに至った。

一部メディアは、日薬などの組織的対応が後手に回ったことを批判的に報道していたが、今回の被害には山間へき地特有の問題が背景にはあったようだ。実際に現地視察を行った薬剤師によると、「とにかく分からなかったのが道路。ホームページなどには状況は示されているが、土地勘のない人間にはわからないところもあった。一方で、避難所はある程度インフラが整っていたことはテレビや新聞で分かっていた。そこに至るまでの道路状況の把握に苦労した」と語る。

実際の支援活動に従事したことのある薬剤師の方であれば想像できると思うが、支援活動はチームで複数の避難所をまわることなどが基本であり、どこか1カ所に留まった活動は少ない。さらに薬剤師会にはモバイルファーマシーという武器があり、これを最大限活かすためには、道路状況の把握は、大きな意味を持っていた。

加えて東日本大震災の経験もある。「当時、被害の大きさから全国各地から有志のボランティアが多数入った。しかし、体系的に送られた人と自主的に支援に走った人たちの調整が本当に苦労した」と振り返り、五月雨式なボランティア活動には慎重な姿勢をとってきたことを打ち明ける。

土砂災害が酷い地域では、仮設住宅や公営住宅などに引っ越しなどがはじまり、コミュニティの崩壊にも警鐘が鳴らされている。地域で稼働する医薬品の専門家として、どのような活動ができるのか。これまでの経験をフルに活かして被災者に寄り添う医療人であることを願うばかりだ。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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