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321.盛り上がることなく手を離れた要指導薬

321.盛り上がることなく手を離れた要指導薬

2018年11月21日 (水) 07時00分配信 投稿日:18/11/21 07:00 icon_view 74view

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日本で唯一の「むし歯予防医薬品」が薬剤師の手から離れてしまった。ある地方で積極的に同品の販売活動を展開していた薬局経営者は「非常に惜しい。歯科医師は“本駒込”と違って薬局で製品を活用した予防活動に理解を示していた」と語り、その製品のポテンシャルを踏まえて未練を滲ませる。

要指導医薬品としてサンスターが発売していた「エフコート(現在は第1類医薬品)」は、薬事承認上はじめて「虫歯予防」をうたった製品だ。実は承認の際、この虫歯予防について厚労省に確認したところ、「市販される製品でははじめての表記となる」と語った。これまでも多くの洗口液が発売されているが、そのいずれもが表記としては「口臭」や「歯周病予防」を中心に記載が認められている。なんとなく洗口液を使用する際、虫歯予防を意識しているかもしれないが、実際は歯周病という歯ぐきへのアプローチが中心となっていたのだ。

画期的な製品であったが、薬局の3割程度しか要指導薬を取り扱っていない現状もあって、消費者にそのメリットが十分に伝わらないままに、要指導薬としての販売期間を終了した。前出の経営者は「歯科医で専用的な製品も販売しているが、普段、歯科医にかからない人にとっては、歯ブラシなどを購入しにきたタイミングで推奨することが可能だった。地域の歯科医師会とも協力して、薬局で予防と受診勧奨を行うことができれば、歯科医嫌いの消費者の行動変容にもつなげることができた」と振り返り、その役割の大きさをしのばせる。

覆水盆に返らず、第1類としてリスク区分した同製品は、時間を経てどんどん区分が下がっていくだろう。唯一の虫歯予防という、その圧倒的なメリットを活かすことなく、普通の洗口液と同じように店舗に陳列にならんでしまうことが「惜しくてならない」(前出の経営者)と繰り返した。


著者:薬業界を幅広く取材する中堅ライター

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