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『震災支援を行う薬剤師』1.つなぐこと、つなげること

『震災支援を行う薬剤師』1.つなぐこと、つなげること

2012年08月20日 (月) 09時00分配信 投稿日:12/08/20 09:00 icon_view 548view

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1.震災当日(3月11日)

その時、私は厚労省講堂で開催されていた日本薬剤師会の全国会議に参加していた。突然のすごい揺れに一時、会場は騒然としたが、そのまま講演は続けられた。しかし、二度目の揺れはより強く、会議は打ち切り、避難指示の放送が流れた。会場では携帯電話が通じず、何が起こっているかわからないまま、厚労省の指示通り日比谷公園へ避難したが、公園は人々であふれかえり、中に入ることができなかった。地下鉄、JRの状況もはっきりせず、数寄屋橋ガード下の飲食店で交通機関が復旧するのを待っていたが、一向に電車の音が聞こえず、一緒に避難した仲間と別れ、ひとり歩いて帰宅した。
 

2.震災翌日(3月12日)

私が所属する東京都薬剤師会では災害本部を立ち上げ、被災地での支援活動可能な薬剤師の募集開始を決定した。
 

3.震災1週間後(3月17日~3月24日)

日本薬剤師会から正式に支援薬剤師派遣要請が届き、予てから手挙げしていた我が薬局の32歳の女性薬剤師を宮城県へ送り出すことになった。出発の夜、彼女と温かい親子丼を食べながら「絶対に一人になるな。無理はするな」と、くどいほど話して見送った。

彼女を含む30歳前後の若い3人は、要請があった気仙沼市立病院からは「薬剤師は足りている」と言われ、途方にくれたが、病院駐車場のテントに無造作に積み上げられた支援物資を見つけ、まず中に運び入れ、医薬品の箱を開封、分類整理することを始めた。これが一番重要で必要な業務であったと思う。その後も、薬剤師ができ得る、薬剤師しかできない業務を見つけ、遂行してくれた。彼らが始めた被災地支援の業務は次々訪れた東京の薬剤師チームに受け継がれ、6月30日まで支援活動を続けることができた。


(次ページ)4.震災1ヶ月半後(4月29日~5月4日)・・・

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