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 ココヤクからのお年玉つき!2012年のくすり大賞結果発表

ココヤクからのお年玉つき!2012年のくすり大賞結果発表

2013年01月21日 (月) 09時00分配信 投稿日:13/01/21 09:00 icon_view 1178view

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くすりを見ると、2012年が見えてくる。

たくさんの新薬が生まれ、医薬品業界にとって変化に富んだ一年だった2012年。そんな「2012年を象徴するくすり」をココヤク上で募集したところ、100名を超える方から声が寄せられました。昨年、最も話題になったくすりは何だったのか。そして、医薬品業界にとってどんな一年だったのか。薬剤師・薬学生のみなさんから寄せられたエピソードとともに、振り返っていきましょう。

2012年の1位に輝いた「くすり」は・・・

エパデール でした!

初の生活習慣病スイッチOTC薬として、期待感を集めた「エパデール」

「エパデール」に応募した方のエピソード

●医師会から反対されながらも生活習慣病治療薬としてスイッチOTC化されたから。セルフメディケーションを推進する上で、薬剤師のプレゼンスを示すための大きな一歩であったと言える。(薬剤師/その他)

●長年議論されてきたが、今年、スイッチOTC化が承認されたため。その販売方法など、これからも議論は続きそうである。(薬学生)

●セルフメディケーションに対する革命的なOTCの誕生は、医療そのものを変えうると思ったため。(薬学生)

 

◆首位となった「エパデール」のスイッチOTC医薬品製造販売承認は暮れも押し迫った12月28日。にもかかわらずトップの評価を得たのは、承認に至るまで2年越しの議論、医師会の反対などの話題性からでしょうか。

◆発売が難航したスイッチOTCといえば、「ガスター10」もそうでした。エパデールが初の生活習慣病薬であるのに対し、ガスター10は初の内用スイッチOTC薬。派手な宣伝活動も刺激となり、医師会の反発は今回の比ではなかったと記憶。

◆話は戻って「エパデール」。診断の軽視を懸念する医師会側の批判を受けて、薬局店頭で薬剤師のチェック項目を充実させるといった動きも。より生活者に近い場での生活習慣病予防・管理の窓口としての薬局、薬剤師の位置づけが明確になりそうです。

◆日本OTC医薬品協会は、今後のスイッチOTC薬候補として、「生活者にニーズの高い高血圧、高血糖、高コレステロール等の改善を目標とする生活習慣病の治療薬、予防薬と医療保険の適用対象外となるような食欲抑制剤、勃起不全治療薬、経口避妊薬等の生活改善薬」を挙げています(「OTC医薬品活性化ビジョン」2009年)。エパデールが成功すれば、いずれは後続の登場もそう遠くないかもしれません。

「エパデール」関連情報


「2012年のくすり」トップ5

つづいて、得票の多かったくすりトップ5の発表です。
発売当初から処方の多かったあの新薬、副作用が問題になったあの新薬、プライベートでもお世話になるあのくすりなどがランクインしています。また、見事ココヤクからのお年玉「松」「竹」「梅」各賞に輝いたエピソード も必見です。
身近すぎてつい忘れてしまいがちですが、くすりは患者さん一人ひとりの生活に大きく影響を与えるものだということを、改めて感じさせてくれます。

順位 くすり名  
1位 エパデール エピソードを読む
2位 ロキソニン エピソードを読む
3位 DPP4阻害剤(薬) エピソードを読む
4位 プラザキサ エピソードを読む
5位 トラムセット エピソードを読む

長短あっても・・・期待の新薬に注目集まる

2位「ロキソニン」のエピソード

●イブA・バファリンAからシェアーを奪い、鎮痛剤部門でダントツになると同時に、第1類薬の活性化にも貢献して、第1類薬全体の嵩上げに貢献した。また来年以降の、アレグラEX・アレジオン10・エパデールの販売にも、ロキソニンSの認知度アップが貢献すると考えられる。(薬剤師/薬局(1~5店舗))

●今年お世話になったお薬であり、学内の実習でも扱い、飲み合わせや体内動態など詳しく調べて印象深いので選びました。(薬学生)

3位「DPP4阻害剤(薬)」のエピソード

●糖尿病治療において、インスリンとの併用がみとめられ、その効果の良さが臨床で評価された。糖尿病学会等でも多くの報告がされ、その効果の期待度の大きさが確認できた。(薬剤師/病院、クリニック)

●良くも悪くもいろいろ勉強させられた。 DRがいい薬だと、妄信し、SU剤(アマリール3mgとか)から切り替え、はらはらさせられたり・・・(薬剤師/薬局(6~10店舗))

「DPP4阻害剤」関連情報

4位「プラザキサ」のエピソード

●クレアチニンクリアランス値とeGFR値の解離により、薬剤師vs医師との戦いが幾度と繰り返されました。電子カルテにクレアチニンクリアランス値が表示されればよいのですが、eGFRが表示されるため、本当に困りました。(薬剤師/病院、クリニック)

●ワーファリンに変わる新薬として発売されるも、出血の副作用などにより、適正使用情報が発信されるも、副作用の頻度は減らず、年齢や腎機能のチェックなどワーファリンと同様に薬歴に基づいた確認が必要でした。メーカーの甘い考えを疑ってしまう薬剤でした。(薬剤師/病院、クリニック)

「プラザキサ」関連情報

5位「トラムセット」のエピソード

●発売直後から処方が多かった。私の勤務先薬局で、新薬でこれほど使われた薬は今までなかった。「痛みの具合があまり変わらない」と聞き取りをした同僚の薬剤師が「長く使う薬ではないので中止した方がよい」と患者に言ったらしく処方ドクターとトラブルになった。(薬剤師/病院、クリニック)

●最初の1週間はナウゼリンとのセットで分2、分3に分けて慣らし処方 2週間目はトラムセットのみで分4処方される患者さんは高齢の方が多く、説明に工夫が必要で、服薬指導の時間かかりましたが、慣れると要領良く説明出来るようになるもんですね。 眩暈を訴えて中止となる方も多い一方、効果有りで継続されている方も多いです。(薬剤師/薬局(1~5店舗))

「トラムセット」関連情報

 

◆2位は「ロキソニン」。処方薬としてなじみ深いブランドですが、2011年に発売されたスイッチOTC薬「ロキソニンS」の存在感は大きかったですね。解熱鎮痛剤ではイブプロフェン以来、実に26年ぶりのスイッチOTC薬の承認。長く新しい製品が求められていたところ、医療用として認知度の高いビッグネームが入ってきて期待通りの成果を上げた、というところでしょうか。「第1類全体のかさ上げにも貢献」という読者のコメントから、業界の期待感が伝わります。処方薬としての認知度の高さも貢献度大。処方薬といえども、患者さんの耳に残るネーミングの善し悪しは重要ということでしょう。

◆3位は「DPP-4阻害薬」。一挙に数社の製品が出そろった当カテゴリーは、特定の製品ではなくカテゴリーでの受賞です。患者さんにも、医師にとっても、薬物治療の選択肢が広がったことは歓迎でしょう。とはいえ、薬剤師にとっては慣れ親しんだSU薬からの切り替えにちょっと不安も?インスリンとの併用は保険適用となりましたが、製品ごとの併用効能のばらつきなど、まだ現場を混乱させる課題が残っています。

◆4位「プラザキサ」、5位「トラムセット」はいずれも新薬として期待され、処方量も多かった半面、「承認用量でも副作用が頻発」「出血の副作用などにより、適正使用情報が発信されるも、副作用の頻度は減らず」など、副作用頻発のイメージが印象的だったよう。患者さんへのていねいな服薬指導、医師との間での適正量の意見交換、年齢や腎機能のチェックの必要性など、薬剤師介入の重要性が感じられている薬剤でもありました。

ココヤクからのお年玉当選者発表

松コース賞 JCBギフト券(30,000円相当) 1名

pomkiさん(薬剤師病院、クリニック)
安息香酸Naカフェイン(アンナカ)」
肺癌脳転移・癌性髄膜炎の患者さんにグリセリン注、デキサメタゾン注、モルヒネ注、ロピオン注と頭蓋内圧亢進に有効と考えられる薬を使用していましたが、強い頭痛が継続していました。頭痛の影響で体位変換も不可能で、PS4の状態でした。突発痛に対しては、モルヒネ注フラッシュもロピオン注も全く無効。看護師さんから、グリセリン注投与にて痛みが緩和するようだという情報を得て、やはり頭蓋内圧亢進による頭痛かと考え、アンナカを思いつきました。かろうじて寝飲みでの飲水は可能だったので、アンナカを主治医に提案し、使用することとなりました。
アンナカを白湯に溶解し、寝飲みにて13時に服用。15時には少量ですが摂食可能となり、19時にはベッド上座位にて談笑できるようになりました。(その姿を見たときは、私が涙目になりました)
その後強い頭痛に襲われることなく、ご家族との穏やかな時間を過ごされ、約3週間後に他界されました。
古い薬ですが、アデノシン受容体に作用する・抗がん作用の効果を高める等、新たな話題も出てきており、今後も注目していきたい薬剤です。

竹コース賞 リットマンクラシックIIS.E (一般診療用、14,800円相当) 1名

ninariccoさん(薬剤師病院、クリニック)
ゾビラックス顆粒40%」
6年制薬学部を卒業して1年目。諸事情で上司が外していたときに近隣の診療所から問い合わせの電話がありました。問い合わせの内容は、29kgの小児の水 疱瘡に効く抗ウイルス薬と用法用量を教えてほしいとのこと。問い合わせを受け、薬剤の選択をし、小児の体重に合わせた用法用量を計算の上、医師に提言しました。
提言した内容について、上司に問題がないことを後ほど確認しましたが、「医師の片腕になる薬剤師」の実体験と責任の重さを経験したのは初めてでした。学生実習と臨床での仕事の重みの違いを痛感した瞬間で、一生、忘れないと思います。

竹コース賞 YUKI TORIIショートコート(女性用、7,980円相当) 1名

氷月さん(薬学生)
リピトール」
OSCEを経て、実習を始めた初日の1枚目の処方箋がリピトールでした。処方箋は成分名で書かれていたため、すぐにリピトールだと気づけませんでした。指導薬剤師さんに教えて頂き初めてピッキングをした時は、「自分がピッキングした薬を本当に患者さんが服用されるんだ」と思い、つい手が震えてしまいました。
この緊張感を薬剤師になっても持ち続けたいと思います。よって、初めて手にした医薬品がリピトールだったので私の2012年を象徴するくすりです。

梅コース賞 ココヤク福袋 3名

すぐるさん(薬学生)
シンポニー(ゴリムマブ)」
シンポニーは抗TNF‐αモノクローナル抗体製剤の一つで、病院実習でベーチェット病の患者さんに処方されており、実際に服薬指導をさせていただきました。
その患者さんは、過去にレミケード、ヒュミラ、エンブレルといった抗TNF‐α製剤を使用していたのですが、いずれもがアレルギーで中止となっていました。
まず、本来これらの薬はベーチェット病には適応がありませんが、基礎病態としてTNF‐αが関与しているために処方されていたこと、そのうえで今回のシンポニーは添加物が少なく、アレルギー反応が出にくいために処方されていたことが考察できました。
また、これらの分子標的薬などの薬には、企業からパンフレットが作成されており、それを用いて服薬指導を行う(患者さんの視覚に訴える)体験をすることができました。
最後に、分子標的薬などは副作用が重篤なものも知られておりますが、今回の服薬指導でもアレルギー反応や結核、肺炎などが発現する可能性について注意しました。
このように、1)なぜ、この薬が処方されているのか、2)説明時にわかりやすく説明する箇所や注意点の把握、という基本的な観点の重要性を改めて感じることができたこのお薬が、私の2012年の象徴です。

香世さん(薬剤師/薬局(11店舗以上))
ストロメクトール」
ある日、門前病院から採用薬でもないのにいきなり処方が来ました。透析患者さんで疥癬が発症したようです。
知識の浅い私はとても焦りました。疥癬はとても恐ろしい、蔓延したら大変だと思い、怖くなりました。
そして、次々とストロメクトールの処方が出ました。
門前病院で感染が広がっているのでは、と怖くなりました。
そしてついに、門前以外の病院でも疥癬が発症。夜遅くに卸から「ストロメクトールをあるだけ分けてほしい」と電話がありました。
薬局長は怒り、それ以来、その卸とは薬の貸し借りは禁止になりました。

kokko_yさん(薬学生)
セキナリンテープ」
2012年初っぱなから風邪を引き、咳も長引いてしんどかったので出されたのがセキナリンテープでした。ですがこのテープを夜寝る前に使用し、朝起きたら手が震えたためすぐ止めました。
ちょうど大学の授業で喘息の治療について勉強していたのでタイムリーな薬でとても印象に残っています。
そして身をもって薬の副作用を体験したので、勉強にもなりました。

 

◆ココヤク運営事務局より

ココヤクユーザーの皆さんに「2012年を象徴する医薬品」につき、質問をしてみました。結果をご覧になってみていかがだったでしょうか。あるある、という薬が順当に回答に挙がっていたのではないでしょうか。エパデールに関しては、このアンケートを実施した2012年年末に承認を得たものだったので、皆さんの記憶に新しかったことも、票を集めた一因かもしれません。
こういった薬剤師向けの意識調査を2013年はより意識して実施していきたいと思います。継続することで薬剤師の皆さんの流行に対する考え方とトレンドの変化を捉えられればと思います。

皆さん、次回のアンケートにもご期待ください。

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