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薬剤師による女性の健康支援

薬剤師による女性の健康支援

2013年11月01日 (金) 09時00分配信 投稿日:13/11/01 09:00 icon_view 379view

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昨今、女性の医療の領域では、「月経困難症、子宮内膜症、筋腫」「不妊治療」「出生前診断」「子宮がん検診・乳がん検診」「HPVワクチン」「骨粗鬆症による骨折の増加」「女性の寿命の延長と健康寿命の解離」など様々な課題があります。薬剤師はその職能と「薬局」という健康に関するフリーアクセスの機能と広報機能を持ち合わせることから、女性の健康支援に関して重要な職責を果たすことができると考えています。今回、現況を把握するためのアンケート調査を実施致しましたので報告いたします。
 

■Q1. 女性の健康に関して、薬剤師が服薬指導や商品説明、用語説明をする機会のある用語についての認知度

女性医療に関わる用語について、「得意」と回答した薬剤師は全27項目で2割に満ちていませんでした。普通にはできるまでカウントした場合、5割以上の薬剤師ができると回答した項目が10項目でした。一方すべての項目で2割以上の薬剤師が「自身が無い」と回答しています。薬剤師が体系的に女性医療を学ぶことの重要性が示されています。

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■Q2. 以下の項目について、大学・卒後研修で学習したことはありますか。

女性医療については、薬学部での指導内容(カリキュラム)にも課題があり、この領域の指導内容は非常に薄いことが分かります。特に医学部等との併設でない大学については、女性医療専門の教官が教えていない場合も多く、薬についてのみの履修となっていることが多い背景があります。卒後教育まで含めますと、疾患に直接的に結びつくものの履修率は上がります。一方、基礎体温、排卵、月経のしくみ、月経記録など直接的に一般女性のセルフアセスメントやフィジカルチェックに関連する保健教育の部分での習得割合が低いことが示されます。薬局の店頭で日常的にできるフィジカルチェックの指導は、大変重要です。ぜひ多くの薬剤師に学んでほしいと思われます。

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■Q3. 今後研修したい項目はどのようなものですか?

半数以上の回答者が研修を希望した項目は、「不妊治療」「経口妊娠中絶薬」「月経記録のつけ方」「モーニングアフターピル」「排卵検査薬」「出産後の授乳に関するマイナートラブル」でした。4割以上の回答者が研修を希望した内容まで含めると、薬剤師は、女性の健康管理に関わる背景・周辺知識について知ってみたいというニーズを持っていることが分かりました。このような知識や情報を習得することで、店頭や窓口での服薬指導や医薬品・関連製品の販売において薬剤師の職能が向上すると考えられます。

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■Q4. 薬局で販売している「OTC鎮痛剤」「排卵診断薬」「基礎体温計」についてお聞きします。「あり」「実施している」方の割合を示しています。

月経時の痛みに対する鎮痛薬の販売経験がある薬剤師がほぼ半分いました。しかし、添付文書でリスクや有用性を説明しているにとどまり、月経記録をつけているかの確認や、月経のしくみ等の説明はほとんどされていませんでした。  同様に基礎体温を販売経験者は20%、排卵検査薬の販売者は24%でしたが、妊娠や排卵のしくみまで一歩踏み込めていた方はほとんどいませんでした。

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■Q5. 産婦人科への紹介についてはどのようにされていますか?

産婦人科等への受診勧告に関しては、具体的なアドバイス情報を示している方は1割もいませんでした。一般情報にとどまっていることが分かりました。

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■Q6. 薬剤師以外の医療職との連携はありますか。

薬剤師は、他の領域でも同様のことが指摘されていますが、他の医療職との連携が非常に少ないことが分かります。特に女性医療の領域では、助産師も身近な連携相手になります。ぜひ、他の職業の人たちの仕事も知る機会を増やしてゆきましょう(医学学会はそのような情報収集にもとても役立ちます。

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今回の結果から、薬剤師は、女性の健康・女性医療に関わる用語や背景について、学生時代を含めて習得できる機会が少ないこと、直接的な医薬品や商品の説明以外の、周辺知識について十分な情報を持っていないことがわかりました。
一方、女性医療の領域は、女性として知っておいた方がよい内容でもあり、基本を理解すると比較的わかりやすい領域でもあることから、研修の機会を増やすことで薬剤師の職能をあげてゆくことは、可能であると考えられます。研修会を企画したり、参加してみましょう。

日本女性医学学会では認定制度があり、薬剤師も専門認定が受けられます。
日本女性医学学会認定医制度
日本女性医学学会

NPO法人HAP(Healthy Aging Projects For Women)では、女性の健康出前講座(技術移転講座)出前にて開催しています。こちらもぜひ活用してみましょう。

<問い合わせ先>
NPO法人HAP 事務局 理事長 宮原富士子
E-Mail: asakusao@hap-fw.org
電話番号: 03-5824-0495
FAX: 03-5824-0496
HPアドレス: http://www.hap-fw.org


■期間:2013/09/27(金)~10/4(金)AM
■対象:薬局薬剤師
■回答数:n=55   


ココヤク運営事務局 &
特定非営利活動法人 Healthy Aging Projects for Women(NPO法人 HAP)

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