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薬局のデッドストック対策

薬局のデッドストック対策

2015年10月15日 (木) 07時00分配信 投稿日:15/10/15 07:00 icon_view 780view

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薬局業務の中で在庫管理は調剤業務と並び重要なものです。薬剤師として患者さんに必要な医薬品を速やかに供給できるようにしなければならず、適正な数量を在庫として持ち、万一の時は速やかに納入できる供給体制を作ることが大切です。一方医薬品を納入しすぎてしまうと、それがデッドストック、いわゆる不良在庫となり薬局の経営を圧迫してしまいます。そこで今回は、皆さんの薬局の在庫状況、また、デッドストック対策について聞いてみました。


*この記事は2017年5月16日に更新しました。

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■Q1._あなたの薬局は、どのくらいの在庫量を持っていますか?※あまり動かない薬剤は除いて、大体平均で何ヶ月分ぐらい置いているか教えてください。※一人鑑査:調剤と鑑査を同じ人が行う状況

1~2ヵ月が24.7%、1ヵ月が21.8%、2週間~1ヵ月が20.1%という結果になりました。回答の2/3が「2週間~1ヵ月」ということなので、1ヵ月前後の在庫量を持っている薬局が多いようですね。
昨年夏の調査と比べると、大きな傾向の違いはありません。前回は「2週間~1ヵ月」という回答が「1~2ヵ月」という回答よりも多かったのですが、これは、前回の調査が夏だったことも多少影響しているのかもしれませんね。

 

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■ Q2._あなたの薬局で、卸に依頼する急配の頻度はどのくらいですか?

卸に急配を依頼する割合は、週1~3回が最も多く3割を占め、月に数回程度と合わせると過半数になっています。一方で毎日というところは18.4%となっています。施設別では21店舗以上もつ薬局では、毎日急配するという割合が4割と突出して多くなっていました。

 

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■Q3._あなたの薬局で、急配になる理由はどのような事ですか?

急配の理由は、3/4が「全く在庫にしていない薬だったから」と回答し、6割が「たまたま患者が重なる等で、在庫が切れてしまった」と回答しています。この2つが突出して多く、急配の理由のほとんどを占めているようですね。「急配を依頼しない」という回答は全体の4%に留まっています。

 

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■Q4._あなたなら、どれを選びますか?

「卸からの急配があるが、納入価が少し高い」というところを選ぶ人が過半数を占め、全体で見ると「急配できるところが良い」という回答が8割を超えています。卸の急配に対しては、多少コストがかかっても利用したいという人が多いようですね。
「卸からの急配はないが、納入価が少し安い」という回答は、店舗数が少ない薬局でやや多く、店舗数が多い薬局や病院では少ない傾向がありました。

 

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■Q5._あなたの薬局では、デッドストックにならないように何か工夫をしていますか?

チェーン店内や近隣薬局と連携をして在庫を調整するという回答が目立っています。その他、卸の小分けシステムの利用、発注システムの工夫、患者さんに協力してもらい次回来局予定を聞いたり、医師に在庫状況を連絡し協力をお願いしたりするといった回答もありました。

 

*1or 2人しか使っていない物は カレンダー管理。来局予定日の直前に発注する。
*あまりでない薬は来局予定日をきいて用意しておく。同会社の他店舗に引き取りまたは譲りうけるようにする。
*いつ処方がストップするかわからなくて、かつ価格の高い処方品はmediceo-epiに登録して期限切れ補償をしてもらっている。
*一人しか動かなくて1日1錠の場合は小分けシステムを利用している。
*患者さんの残薬が少しある場合、若しくは、翌日からの服用で大丈夫な場合に限りますが、新規の患者で在庫のない薬剤が処方された時は、卸の分割販売でぎりぎりの数を購入し翌日配達。次回来局する可能性を考え、1箱新規購入し、来局予定を1月ほど過ぎて来局しない場合は返品。
*分割購入
*こまめにチェック。
*回転数や在庫変動量等の定期チェック
*各薬品の一ヶ月の使用量を一覧表にして、適性在庫を設定している。
*処方量が少ない薬品の一覧表も作成し、使用期限の管理をしている。
*急に処方量が減少した薬品に関しては、可能なら返品してもらう。
*期限チェックを行い、期限が近いものは使用促進をしている。
*決まった人にしか出ない薬には札をつけて管理している。
*DO処方の処方箋をコピーして次回来院予定日をチェックしている。"
*購入単位を小さくし、ぎりぎりまで、開封しない。
*高価な薬は特に使用予定日や人数などを計算して発注かける。
*早めの返品、出てるところへ小分けで引き取ってもらう他
*発注システムの工夫
*不動在庫をリストアップしている。
*PCの在庫管理専用システム導入、医薬品購入折衝専門会社のメンバー加入によるデッド薬剤の売買、定期的な社内でのデッド薬の移動
*チェーンなので使用者不在になった時点で他店舗へ回す、複数店舗で使用のない銘柄GEは使用しない、デッドにならないようGEは1、2種類の銘柄へ統一する
*他店舗と在庫情報を共有して、毎月デッドストックを引き取り依頼をかけている。
*3か月未使用品は他店へ移動
*近隣店舗からの分割販売
*系列薬局への店間移動
*使用者の限られた薬品は、次回来局予定日の少し前に発注する。
*こまめにチェックして返品する。開封品に関しては可能な限り系列店へ移動する。等
*医師に処方促進を依頼する
*採用薬品の集約。不動薬品のリストを毎月報告し、適応の患者さんがいれば可能な限り使い切る(治療に無理が生じない場合のみ)。
*グループ内での流通

 
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■Q6._デッドストックを避けるために、どんなサービスがあればよいと思いますか?または、既にサービスを利用していますか?

「地域での売り買いができる仕組み」を希望する人が6割近く、「開封後も返品できるサービス」を希望する人が過半数と多くなっている一方、「デッドストックを避けるサービスは不要」とする回答はわずか2.3%となっていました。また施設別での傾向の違いや前回調査との傾向の違いは、みられませんでした。デッドストックを避ける工夫は、重要な課題になっているようですね。

 

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<まとめ>
最近では高齢化社会に向けて医療費削減施策が取られ、包括医療制度が導入されたり、後発品の採用促進がなされたりと、薬局でも採用品目の決定とともに在庫管理がより難しくなってきています。常に処方の動向や季節変動、メーカーから出される包装や剤形変更と日常の調剤業務以外にも多くのところで気を使わなければいけません。在庫管理においては、レセプトコンピュータシステムの中に在庫管理システムが組み込まれたものや、レセプトコンピュータの処方データを独立した在庫管理システムに流し込むというようなことがなされていますが、デッドストックを失くすきめ細かな対応となると、急配理由として「たまたま患者が重なり在庫が切れてしまう」ことをあげる人が多かったことからも、人による調整が必要になってきます。
アンケートの結果からも、患者に過不足なくお薬を届けるという観点からすると、卸の急配システムはなくてはならないものになっています。薬局のスペースは限られているため、使用期限の問題もありますがだいたい1ヵ月前後の在庫しかなく、また全く在庫していない薬が処方されることもあります。メーカーからの最小包装単位が大きく、小分け対応しないとどうしてもデッドストックになりやすいものもあり、チェーン店内や近隣薬局との協力による薬の在庫調整が不可欠になっています。
患者さんに速やかに適正な薬を届けることが大きな使命となっているため、多少コストがかかっても卸の急配システムに頼っているという現状が浮き彫りになっています。

■期間:2015/9/4(金)~2015/10/2(金)
■対象:薬剤師
■回答数:n=174
ココヤク運営事務局

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