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22.謝れない人

22.謝れない人

2014年11月20日 (木) 07時00分配信 投稿日:14/11/20 07:00 icon_view 398view

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著者:藤井雅子(心理カウンセラー)


謝ることが苦手な方に話を聞くと、自分だけが悪いわけじゃないのに謝ることですべて自分が悪いと認めるような気がする、謝ったら負けを認めるような気がするから謝りたくないなどという説明をよく耳にします。

一方、何かトラブルがあったとき、「誠心誠意謝ってほしい」「とにかくひとこと謝ってほしい」という要求もよく聞きます。また、「あの人は絶対に謝らない人だ」などと謝らない人を非難したりずっと恨んだりすることもあります。

多くの人は自分がダメージを受けたとき相手からの謝罪を願いますが、必ずしも相手がこれに応えてくれるとは限らず、謝ってもらえないことで二重にダメージを受けてしまいます。

なぜひとこと謝ることができないのでしょう。

謝ることに強く抵抗する人は、実は謝ることをとても恐れています。従って、謝ることを強く求めれば求めるだけ、頑なに拒んでしまいます。これは、相手に対する気持ちの問題ではなくその人自身の問題なので、いくら言っても謝ってもらえないときは、きっとこの人は謝ることができなくなるような背景をもっている気の毒な人なんだろうとあきらめるようにすれば、ずっと恨み続けなくてすむので自分がラクになると思います。

謝れない人は、謝ること=自分が全面的に悪いと認めることだと思っています。彼らはもともと自分を責める傾向があり、罪悪感や無価値感などをかかえていて、謝る行為が自分の存在が悪であることや価値のなさを認めることのように思えて恐ろしいのだと思われます。

極端に言えば、「お前が悪いのだから絶対服従かつ全面的に責任を取れ」「生きている価値がない」「生きていてはいけない」など自分の存在意義を否定されるような気分に襲われるのではないでしょうか。もしかすると、実際に親からそんなようなことを言われていたり、そんなふうに扱われていたりしたのかもしれません。

しかし、一般的に人が謝罪を求めるとき、相手の存在価値まで否定したいとは思っていないものです。相手の言動によって傷ついたことをわかってほしいと望んでいることがほとんどです。

つまり、謝罪には二種類あって、一つは事情に関係なく相手を傷つけたことに対するお詫び、もう一つはしてしまったことの全責任を負うお詫び、そして、多くの場合、日本で一般に求められるのは前者の気持ちの問題としてのお詫びであり、全責任をとってほしいと望むのは相当深刻な損害が生じたときに限られるでしょう。


(次ページ)ときどきあまり謝らない人が・・・

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