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23.迷惑をかけたくない症候群

23.迷惑をかけたくない症候群

2014年12月25日 (木) 07時00分配信 投稿日:14/12/25 07:00 icon_view 359view

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著者:藤井雅子(心理カウンセラー)


悩んでいる方はよく「迷惑をかけたくない」と言います。しかし、その信念が空回ってしまい、かえってまわりの迷惑になっていることも少なくありません。

多く聞かれるのは、「迷惑をかけたくないから本当のことは言えない」「迷惑をかけたくないから休めない」「迷惑をかけたくないからお願いできない」等々。

ここで使われている迷惑というのは負担とほぼ同じ意味だと思います。しかし、負担=迷惑かというと、必ずしもそうではありません。誰かのために時間やエネルギーを費やすことが悦びである場合もあります。例えば、大切な人に喜んでもらうための準備はとても楽しいものです。また、困っている人を助けても清々しい気持ちになりますよね。

つまり、迷惑に感じるかどうかは相手が決めることで、こちらが勝手に決めることではないということです。もしかしたら相手はぜひ助けたいと思っているかもしれないのに、自分で「きっと迷惑にちがいない」と遠慮して我慢して無理を重ね、どんどん状態が悪化しまって相談に来られる方がとても多いのです。

相手が何をどう思うかは相手の自由です。そして、こちらのお願いを受けるか受けないかも相手が自由に決めること。嫌なら断ってもらうよう断りやすいお願いをして、もし断られたら次の手段を考えるようにしましょう。これができるようになると悩みは激減します。

相談が苦手な方は、自分が何を望んでいるかわかっていないことが多いので、何をどうお願いすればいいのかわからず、結局言われたことをそのまま受け入れることになりがちです。自分が人からのお誘いやお願いを断れないと、他人から断られることに不公平感を覚えたり人格否定をされたかのようなショックを受けやすくなり、断られることを恐れるあまりお願いをすることができなくなるという悪循環が起こります。

相談とは、「困っていることの具体例」と「どう助けてほしいのか」を適切な人に伝えお願いすること。そして、お願いの返事は、YesとNoの確率が半々です。従って、お願いするときはダメ元の気持ちで、さらに、Noを言われたとき「じゃあ」と次のお願いを出せるよう準備しておき交渉によって落としどころを決めるつもりで臨むことが重要です。

相談にはそうした効果的なスキル(アサーション)があるので、苦手な方は自分を守るためにぜひ身につけられることをお勧めします。

ところで、最近特に気になるのは、親や上司に遠慮して、本当は困っているのに何も言い出せないでいる若い人が多いことです。


(次ページ)親や上司は子どもや部下に対して・・・

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