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24.自分を責めるのは現実逃避

24.自分を責めるのは現実逃避

2015年01月22日 (木) 07時00分配信 投稿日:15/01/22 07:00 icon_view 252view

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著者:藤井雅子(心理カウンセラー)


やる気がでない、自信がないと悩んでいる人は自分をよく責めています。そこまで責任を感じなくていいところまで責任を感じて、「自分が悪いせいで」と自分で自分を追いつめていることが多いように思えます。

しかし、自分を責めることで問題が解決するのかというと、残念ながら、そうではありません。

責任というのは、問題を起こした当事者がとるものです。それを他人が奪ってしまったら、本人が責任をとれなくなってしまいます。

責任感が強いことはいいことかもしれませんが、なにごとも過剰なのは問題です。責任感も、強すぎて他人のとるべき責任まで奪ってしまうのは、大きなお世話、過干渉になります。

他人の問題を自分の問題だと思ってしまうのは、自分と他人との境界があいまいになっているからです。

これは、共感しやすいというのではなく、同感しやすいということ。つまり、自他の区別ができず、相手と一体化しやすいということです。

共感と同感はよく混同されるのですが、似ているようでまったく違うものです。共感は、相手との距離は保ちつつ相手の気持ちによりそうことですが、同感は、相手との距離を失い相手と同じ気持ちになることです。

本来Aさんが感じるはずの責任をBさんが感じてしまうと、Aさんは自分に必要な責任を感じられなくなってしまいます。

たとえば、親が子の責任をとりすぎると、子どもは責任をとるという経験をすることができず、大人になったとき責任をとることが怖くてできない人になってしまいます。そして、責任をとらなくてすむように常に誰かに頼り、何かあると誰かの責任にして逃げるようになり、自信が育ちません。

あるいは、ハラスメントの場合、加害者には自分の言動が行き過ぎているということに気づいて改めてもらわなければならないのですが、被害者が「自分にも悪いところがあるから仕方ない」と諦めて泣き寝入りしてしまうと、加害者は自分の愚かさに気づくことができません。それだけでなく、さらに調子に乗って言動が過激になり、被害も拡大します。

つまり、「自分が悪いから」と過剰に自分を責めて耐えたことが逆に事態を悪化させてしまうのです。責任の所在をすり替えることで、問題解決からかえって遠ざかってしまい、誰にとってもいいことはありません。

悩んでいる人は罪悪感に苦しんでいることも多いのですが、これも同じように考えると抜けだす方向が見えてくると思います。


(次ページ)まず、自分が悪いと思っている・・・

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