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『薬剤師の気になる数字』11.【ジェネリック】患者の損得

『薬剤師の気になる数字』11.【ジェネリック】患者の損得

2013年07月11日 (木) 09時00分配信 投稿日:13/07/11 09:00 icon_view 689view

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190円

ジェネリックの"売り"は何か?

ジェネリックの"売り"は何か。
安い。
だから、患者さんのフトコロにやさしい。
長期間の服薬を必要とする慢性疾患の患者さんには、累積効果で特にやさしい。

そう、本来、ジェネリック医薬品は「患者さんの費用負担を軽減できる」ことが売り。
そこは、薬剤師の皆さんも異論はないかと思います。

ですが、保険制度的には患者さんの視点に立つと、なんともスッキリしない、いささか奇妙な制度になっています。

前回、平成24年4月の調剤報酬点数が改定され、調剤数量に対するGE医薬品の数量が35%以上であれば、「区分3」となり、19点、つまり190円の加算がつくことをお話ししました。
そして、区分3の加算対象になっている薬局は32.5%。
つまり、この加算をとっている、全体の約3分の1にあたる薬局は、ジェネリック普及に熱心だということになります。
 

買う薬局で値段が異なる怪

ところが。
ある患者さんがジェネリック医薬品を希望して、薬局に行くとしましょう。
ジェネリックに熱心なA薬局に行けば19点、そうでない薬局でなら15点、あるいは5点。同じ調剤内容であっても、どの薬局で処方されたかによって、加算額が異なります。

さらにこの加算はジェネリック調剤の有無にかかわらず適用されることになっています。
とすると、それはジェネリックを希望していない人も含めて全患者さんの負担に反映され、かつ薬局で支払う金額が異なってしまうわけです。

「ジェネリック普及に熱心な薬局で薬を買うと、患者さんにとっては高くつく、というのはちょっとおかしいと思いませんか?」
と疑問を呈するのは、既にご紹介しているジェネリック業界の動向に詳しい株式会社ジェネベル代表取締役の太田進さん。

「だから、小規模グループ薬局の場合、区分によってグループ内で負担額の違いが出てしまうことになります。これでは患者さんの不信を招きかねない。そこで、あえて高区分を狙いにいかないグループ薬局もあるようです」(太田さん)

当の患者さんはどれくらい、価格差に気づいているのかわかりませんが、提供する側の良心としては心が痛む、ということなのでしょうね。

「もっとすっきりした薬価制度にしてほしいものです」とおっしゃる太田さんに私も一票を投じたいと思います。

資料出典:
厚労省「調剤報酬点数表」


著者:中保裕子

 

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