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『薬剤師の気になる数字』15.【キャリア】がん治療と薬剤師

『薬剤師の気になる数字』15.【キャリア】がん治療と薬剤師

2013年09月12日 (木) 09時00分配信 投稿日:13/09/12 09:00 icon_view 244view

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3000名

外来がん化学療法が増えている

外来がん化学療法を実施する病院が増えています。
経口の抗がん剤、分子標的薬が開発され、自宅で服薬できるようになり、国の目指す入院日数の短縮化の流れにも合致。病院当たりの外来がん化学療法施行数も急増しており、たとえば、関東にある500床クラスの某病院では、2009年のがん化学療法件数が約3200件だったのに対し、翌2010年には4500件と、1年間で1.5倍の増加。ここのところ取材でうかがったがん診療連携拠点病院では、どの病院も同じような状況でした。

昔の抗がん剤と比べて、副作用軽減の工夫も進んできていますし、優れた制吐剤が開発されていることも、外来化学療法を可能にした背景のひとつ。筆者の知人など「姉はがん治療中だというのに自宅で好きなことをしてぶらぶらしている。本当はがん末期で何も治療されていないのでは…?」などと要らぬ心配をしています。つらい治療中であっても、自宅と入院中とでは精神的ストレスが全く異なることは想像に難くなく、患者さんにとってもメリットは大きいと言えます。
 

「外来がん化学療法認定薬剤師」制度始まる

さて、病院薬剤師のがん関連業務は、平成24年度の診療報酬改定で「病棟薬剤管理指導業務加算」がついたのを契機に拡大が進んでいます。外来化学療法でも、病院薬剤師が外来のベッドサイドで副作用をモニターし、一部では主治医に処方提案を行っている施設もあります。自宅での服薬指導や、副作用についての説明も行なわれていますが、自宅療養中に軽微なものも含めて副作用による不調や生活への支障が生じることも。病院薬剤師だけでの自宅療養中のモニタリングには限界があることから、地域での服薬モニタリングと、その情報を病院薬剤師にフィードバックする仕組みが求められている。そこで注目されるのが、薬局薬剤師なのです。

日本臨床腫瘍薬学会は、今年度から「外来がん治療認定薬剤師」制度を創設しました。10年後には薬局薬剤師3000名の認定者の輩出を目指しています。早ければ来年の学術総会で第1期認定者を出したいとのことで、11月には研修認定単位がとれるセミナーも企画されています。まもなく認定申請者の募集が始まるものと思われます。

次回は、「外来がん治療認定薬剤師」が担う近未来の薬局像について考えてみたいと思います。

【参考】日本臨床腫瘍薬学会HP 


この記事について/著者:中保裕子

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