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『薬剤師の気になる数字』29.【糖質制限】患者にどう勧めますか?

『薬剤師の気になる数字』29.【糖質制限】患者にどう勧めますか?

2014年06月18日 (水) 07時00分配信 投稿日:14/06/18 07:00 icon_view 400view

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130g

■糖尿病学会は否定的見解 

「糖質制限ダイエットが流行っているけど、ホントに効果あるんですかね?」「どれくらい減らせばいいんですか?」などと患者さんから尋ねられた経験はありませんか?

従来のさまざまなダイエット法と異なり、糖質制限食は美容目的の若い女性ではなく、糖尿病患者やメタボリックシンドロームの中年男性を対象にメディアで取り上げられたことが、医師の注目するところとなりました。現在も是非をめぐる議論が続けられていますので、患者さんに尋ねられたときにどう答えればよいかのご参考までに、これまでの議論を整理しておきたいと思います。

2013年春に出された日本糖尿病学会の声明は、以下のようなものでした。

「炭水化物のみを極端に制限して減量を図ることは、その本来の効果のみならず、長期的な食事療法としての遵守性や安全性など重要な点についてこれを担保するエビデンスが不足しており、現時点では薦められない」(日本糖尿病学会 2013年3月)

見てのとおり、否定的見解を述べています。その理由としては、(1)日本人のエビデンスが不足している、(2)糖質制限によってエネルギー源が脂質に偏るため、動脈硬化や脂質異常症を促進することが懸念される、といったものでした。
 

■糖質制限先進国・米国の動向 

そもそもこの糖質制限食ブームのルーツは米国にあります。R.バーンスタイン医師が糖質を1日130g以内に抑える糖質制限食を40年前から実践していました。1日130gというのはわりとゆるく、他に糖質をとらなければ1食あたりごはん半膳くらいはOKです。糖質制限とはいえ「糖質をゼロにしない」のが原則です。

そこに、アトキンス医師が「アトキンス・ダイエット」を提唱。こちらは糖質を1日50g以下に抑えるというもので、炭水化物は全面禁止、野菜(わずかながら糖質が含まれています)すら制限しなければならないほどの厳しいものです。ケトン体も産生され、アトキンスダイエットでケトアシドーシスを起こした症例も報告も少数ながらあります。

つまり、糖質制限食といっても、バーンスタイン、アトキンスの2派があるのです。


(次ページ)■日本人初のRCT結果が出た・・・

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