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38.【病院】増えている診療科目

38.【病院】増えている診療科目

2015年03月05日 (木) 07時00分配信 投稿日:15/03/05 07:00 icon_view 130view

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著者:中保裕子

増加率トップは「救急科」

 

■病院数は減少するなか、増える診療科も

倒産や統廃合など、依然として厳しい状況におかれている病院業界。しかし、診療科ベースでみると、増えている診療科もあるんですね。厚生労働省の「平成25年医療施設(動態・静態)調査」から、「増えている診療科ベスト5」を紹介します(カッコ内は前年比増減率)。

 
1位 救急科:453施設(前年比+13.5%)
 

納得の1位です。救急科が充実してくると、コンビニ受診が増えるといった望ましくない問題点も増えそうですが、高齢化が進む中、ニーズは切実。地域格差を埋めつつ、ますます充実してほしい診療科です。

 
2位 病理診断科:418施設(前年比+13.3%)
 

がん医療において特に重要性を増している診療科です。細胞診で鑑別されたがんのサブタイプによって分子標的薬が選ばれたり、手術中に同時並行で行われる術中迅速診断でがん細胞が残っていないかを確認したりと、がん医療ではもう欠かせない存在。個人的には病理診断科の有無は、その病院のがん診療力を示すものと考えてよいと思っています。一部の病院では、病理医が直接患者さんに病理診断の結果を話す「病理外来」を設けています。自分の「がんの顔つき」などについて専門医が説明するなど、がん患者の高度な情報ニーズを満たしています。

 
3位 腎臓内科:855施設(前年比+13.1%)
 

対象疾患は浮腫、血尿、蛋白尿、高血圧と幅広く糸球体腎炎やネフローゼなども。なんといっても慢性腎不全と、全国で31万4180人と、毎年約5000人の割合で増加している人工透析治療の担い手として、当然の増加です。

 
4位 血液内科:457施設(前年比+12.0%)
 

メインは急性・慢性の白血病をはじめとする血液がん。造血幹細胞移植が可能な施設は全国で219施設と約半分。移植を行うには、患者が長期に入院できるクリーンルームが必要で、それなりのスペースが必要でした。しかし、慢性骨髄性白血病(CML)にイマチニブ(グリベック)が登場してから、治療の中心が薬物治療に移ったことにより、開設のハードルが下がったのかも。

 
5位 乳腺外科:646施設(前年比+11.6%)
 

あらゆるがんの中で、日本の女性の罹患率トップとなっている乳がん。現在、1年に68000人が新たに罹患し、今後も増加すると予測されています。5年生存率は93%と高く予後はよいのですが、手術後には5年以上にわたるホルモン治療を受けるケースも多く、長期に渡る患者への対応が求められます。最近は乳腺クリニックも増えてきましたが、依然として病院の乳腺外科へのニーズは今後も多そうです。

こうしてみると診療科の動向からは、社会のニーズが見て取れます。この時代のニーズを見抜く力をもつ病院が、生き残る病院なのかもしれません。

参考資料:
・厚生労働省「平成25年医療施設(動態・静態)調査」
・がん・統計白書2012?データに基づくがん対策のために(篠原出版新社)国立がん研究センターがん対策情報センター
・「造血幹細胞移植情報サービス」ウェブサイト


この記事について/著者:中保裕子

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