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49.今も愛される紙レセプト|薬剤師の気になる数字

49.今も愛される紙レセプト|薬剤師の気になる数字

2016年02月03日 (水) 07時00分配信 投稿日:16/02/03 07:00 icon_view 162view

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著者:中保裕子

紙レセプトで保険請求している医療機関の割合:7.1%
(2015年11月社会保険診療報酬支払基金調べ)

 

■「手書き」の処方箋を最近、見かけたことがありますか?

見かけるどころか毎日、近くの院長の悪筆に辟易し、突然現れるドイツ語(しかも手書き)に学生時代の知識を呼び覚まされたりでトホホな薬剤師さんもおられるかと。患者さんを待たせることなく、また誤処方を防ぐという観点からは、せめて悪筆は、いや、できればドイツ語も勘弁してもらいたいものですが…。薬剤師の皆さんは現場で苦労されていませんか?

ところで、厚労省の省令として定められた、レセプトのオンライン請求への移行期限は平成26年末でした。それから約1年が経った現在の状況を見てみると、紙レセプトで請求している医療機関(病院・診療所)は7.1%*1に。この中には、手書きレセプトでしかできない完全アナログな施設はもちろん、「高齢の医師と職員ばかりで、レセコンは何とか使えるようになったけどオンライン?そんなの無理無理。」という施設も含まれています。

もともと、この厚労省令は何らかの形でレセコンを使用していた施設が対象で、手書きレセプトのアナログ医療機関は対象外でした。しかし、「せめてレセコンは使えよ。」的な努力義務は付記されています。どうせなら手書きレセプトの割合も公表してほしいところですね(笑)。

 

■「紙レセプト」が愛される関西圏

施設別に見ると、さすがに「病院」や「調剤薬局」はどちらも紙レセプト率2%以下で、オンライン化がほとんど完了しています。逆に、今も紙レセプトの割合が高いのが、診療所(7.7%)と、歯科医院(13.9%)。県別では、京都府(12.2%)が最も多く、2位は和歌山県(9.3%)、3位は大阪府(9.1%)。なぜか関西圏の先生方は紙レセプトがお好きなようです。きっと地方の小さな診療所に多いのだろうと思いきや、意外にも都市部に多いという事実。デジタル化と都市化は直接リンクしないのかもしれません。ちなみに4位は東京都(8.7%)でした。医療機関の多いところに紙レセプトあり、です。

 

◆◆◆◆◆◆

 

某所薬剤師会立管理センターには、「手書きの処方箋が読めない」「ドイツ語で書かれた処方箋がよくわからない」という薬局薬剤師さんからの問い合わせが結構あるそうです(笑)。医師に問い合わせれば済むことのような気もしますが、高齢の院長とコミュニケーションをとることすら難しいのでしょうか。そういえば、かつてある高齢医師の診察風景を取材させてもらったとき、医師の耳が遠くて、患者がいろいろ質問しても何ひとつ答えていなかったのを思い出しました。


*1)オンラインでの送信も電子媒体も使わず、紙レセプト(レセコンで出力、手書きを含む)で提出している医療機関の割合(施設数ベース、以下同じ)。


この記事について/著者:中保裕子

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