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『薬剤師力向上セミナー』3.患者ケア力を高めるためのアセスメントとプラン…-後編-

『薬剤師力向上セミナー』3.患者ケア力を高めるためのアセスメントとプラン…-後編-

2014年01月22日 (水) 08時00分配信 投稿日:14/01/22 08:00 icon_view 333view

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■脂質異常症患者のアセスメント(2)

次にT.A.は脂質異常症の遺伝的形質を持っているか、アセスメントしてください。

○受講者「お母様が66歳時に心筋梗塞を起こして、2回目の発作で亡くなっています。さらにお姉様が高コレステロール血症で薬を飲み始めています。この方の43歳という年齢と女性であるという点からも、遺伝的形質を持っているのではないかと思います」

おっしゃる通り、ここでは遺伝的な影響があるかもしれないという見方をすることが大切です。そして指導に進む前に、ガイドラインに照らし合わせると、この患者はどう評価されるのかというプロセスを踏む必要があります。「原発性高脂血症の分類」資料3をご覧ください。ここで特に考えなければいけないのは、赤字で示している「2.原発性高コレステロール血症」の2項目と、「4.家族性III型高脂血症」です。家族性高コレステロール血症(FH)の診断基準としては成人(15歳以上)の場合、高LDL-C血症、黄色種、家族歴(二親等以内の血族)のうち2項目が当てはまると、FHと診断できます。ただし続発性高脂血症を除外した上で診断しなければいけません。ここまでの時点で高LDL-C血症が当てはまっていますが、黄色種はこの場合ありませんね。FHあるいは若年性冠動脈疾患があるかどうかという家族歴に関しては、母が66歳のときに心筋梗塞を起こしたという事実があります。ここで「若年性」の定義を確認する必要がありますが、「第1の近親者かつ、男性55歳未満、女性65歳未満」となっています。そうするとT.A.の母は66歳のときに心筋梗塞を起こしているので、FHとは診断できないことになります。


ここからがさらに大事になります。T.A.は冠動脈硬化性疾患である証拠、およびそれに関連する危険因子を持っているでしょうか。従来のガイドラインでは相対リスクで患者を評価していましたが、2012年の動脈硬化性疾患ガイドラインからリスク評価の方法が大きく変わり、絶対リスクで評価する形になっています。「LDL-C管理目標設定のためのフローチャート」資料4と「冠動脈疾患絶対リスク評価チャート(一次予防)」資料5を参考に、評価のプロセスを発言していただけますでしょうか。

○受講者「動脈疾患の既往があるかどうかについては“なし”、糖尿病、慢性腎臓病、非心原性脳梗塞、抹消動脈疾患のいずれかがあるかどうかは“なし”、追加リスクの有無についても“なし”なので、カテゴリーIになると思います」

そうですね。リスク評価をする上では、性別や喫煙の有無、年齢、血圧などの情報も必須だということが、ここから理解できると思います。


(次ページ)■目標達成に必要なことを目に見える形で提示する・・・

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