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5.心を動かす薬局広報(後編)

5.心を動かす薬局広報(後編)

2014年03月26日 (水) 08時00分配信 投稿日:14/03/26 08:00 icon_view 492view

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■心を動かすマーケティングとは

私が広報・マーケティング顧問を務めている大分岡病院は、大分市の鶴崎というところにありまして、病院の広報誌では鶴崎町内のお店を長い間紹介し続けています。なぜかというと患者さんや家族の方が、かねてから病院の近所にお店やお昼を食べるところがないと言っておりまして、町の飲食店を取材して紹介しようということになったのです。そしたらそれを読んだテレビ局から電話がかかってきて、ローカル番組で鶴崎の町を取り上げることになった。

他にも毎年夏休みに、子どもたちを25人ほど募集して、病院探検隊と称してさまざまな体験をしてもらっています。たとえば電気メスで鶏肉を切ってそれを縫い合わせてみたり、高学年になると心臓マッサージの仕方を学んだりもします。皆さんも医療に携わっているわけですが、もしも薬局の中で心筋梗塞で倒れた人がいたら、適切な処置ができますか?もしできなかったら恥ずかしいですよね。薬剤師も医療のプロフェッショナルなわけですから、一般の方より蘇生の知識があって当然です。私はよく銀行の店舗で心臓マッサージのトレーニングを行っていますが、薬局から呼ばれたことは一度もない。私ども薬局では、心臓マッサージのトレーニングをしていますとPRすれば、それだけで見方が変わりますよ。そしてもしものときに患者さんを蘇生させたら、これはニュースになりますよ。

結局のところ、自分たちで種をまかない限り、何も生えてきませんし、まいたものしか刈り取ることはできないのです。しかし種をまけば何かしら反応が返ってきます。 

心を動かすということは、プラスにしろマイナスにしろフラストレーションの結果です。患者さんが薬局で待たされている状態は、マイナスのフラストレーションといえます。そのとき「今日はお待たせして申し訳ございません。混んでいますが、ひとつずつ丁寧に調剤していますので、お待ちください」と声がけをしたり、待っている間に広報誌を読んでもらったりすれば、フラストレーションを緩和させることができます。人はフラストレーションがあることによって、その行動を記憶します。いい記憶は頭に残りますが、悪い記憶は体の反応として残って、足が向かなくなってしまいます。


(次ページ)■記憶に残るような仕組みを作るために・・・

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