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『薬剤師力向上セミナー』6.薬剤疫学への誘い-後編-

『薬剤師力向上セミナー』6.薬剤疫学への誘い-後編-

2014年04月23日 (水) 08時00分配信 投稿日:14/04/23 08:00 icon_view 239view

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静野 潤先生
(パート2)

■医療研究の論文で使える<エクセル統計>

次にクロス集計を行ってみたいと思います。クロス集計は2つの変数の間に関連があるかどうかを調べるのが目的です。たとえば男性で高血圧の人は何人いるのかというような、2つの値を組み合わせて頻度を求めるのがクロス集計で、連関係数を求めるときに最初に行います。

クロス集計もピボットテーブルで簡単に行うことができます。途中までは単純集計のやり方とまったく同じで、データ全体を選択して[ピボットテーブル]のボタンをクリックします。性別と高血圧の関係を見ていきたいので、性別を行ラベルに入れます。ここまでが先ほどの単純集計の手順です。クロス集計では、さらに列ラベルに高血圧を入れます。こうすることで200人の内訳が出てきます(図9)。


クロス集計の結果から、2つの変数の連関係数を求めて、それが統計的に意味のある数字なのかを評価するのが、独立性の検定と呼ばれる作業です。連関係数は0であれば、2つの変数は無相関、つまり独立していることになり、1に近づくほど相関関係が高いということになります。図10の一番下にφ係数とp値がありますが、この0.097というφ係数が、性別と高血圧になるかどうかという関連の強さを示しています。φ係数はほぼ0.1なので、弱い関連ということになります。この弱い関連が、統計的に意味のある数字なのかどうかは、独立性の検定の結果に出力されたp値を見ます。一般的にp値が0.05未満であれば統計的に意味があるという判断をしますが、実際に出力されたp値は0.171と0.05を超えており、統計的には意味なしと判断できます。


Excelを使ってこのような作業をしてみましたが、<エクセル統計>という統計ソフトを使うと、ピボットテーブルや面倒な計算をしなくても、簡単に結果を得ることが可能になります。Excelで統計処理をしようとすると、今お話したようなデータの算出方法をすべて理解していないと難しいのですが、統計ソフトだと数字を求めるところまで一気にソフトがやってくれるのが、一番のメリットといえます。ロジスティック回帰分析や多変量解析も、データさえ用意できれば簡単にできてしまいます。


(次ページ)統計ソフトはSAS、SPSS、Rなどが世界的には・・・

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