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『薬剤師力向上セミナー』8.在宅医が薬剤師に求めること-前編-

『薬剤師力向上セミナー』8.在宅医が薬剤師に求めること-前編-

2014年06月11日 (水) 07時00分配信 投稿日:14/06/11 07:00 icon_view 373view

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認知症の高齢者数が年々増加し、在宅医療のニーズが高まるなか、 薬剤師は医師や患者、介護者などとどのように連携を図っていくべきか。 たかせクリニックの高瀬義昌先生に在宅医の立場から、 認知症に関する正しい知識とアドバイスをいただいた。

■「家庭医学」と「家族療法」

アメリカやカナダ、ニュージーランド、オーストラリアなどには、「家庭医学」といって、地域のかかりつけ医として、ひとりの医師が内科、精神科、小児科、小外科、場合によってはお産なども診る制度があります。文字通り、家族全体を対象とした、ホームドクターということになります。

「家庭医学」ではコモンディジーズ、つまり日常的によくある病気について、どのように解決の道筋を立てるかが非常に重要です。極端な話、レアな病気に関しては大学病院にお任せすればよい。その代わり、患者さんやそのご家族、医療者、そして介護者も、よくある病気についてある程度の解決の道筋を立てられるようにしていかなければいけません。

特に認知症医療について申しますと、私が2004年に在宅医療を始めた当時は、認知症の問題もまだそれほど取り沙汰されていなくて、認知症患者を抱える家族にさえ認知症に関する話が通じない、ということがしばしばありました。かといって、医師や薬剤師が認知症についての知識を披露するだけでは、患者さんやそのご家族たちはなかなか話に乗ってきてくれません。患者さんだけでなくご家族の方々に対してもきちんとアプローチをして、正しい教育をする。このアプローチには「家族療法」と呼ばれる心理アプローチが役立ちます。

■在宅医療の必要性

20世紀は「人口急増の世紀」、21世紀は「高齢化の世紀」といわれており、2100年には日本の人口は5000万人を切ることが予測されています。今後一挙に人口が減っていくなか、お亡くなりになる高齢者の数は2005年から2025年くらいで約3倍になるといわれています。私が生まれた頃は8割の方が自宅、2割の方が病院で亡くなっていました。しかし今後は4分の1が在宅医療によって自宅で、4分の1が施設で、そして半分くらいの方が病院で亡くなるという割合にならないと、いくら病院を作っても間に合わないような状況になりかねません。

■認認介護の時代

厚生労働省や大学などによる各種調査をもとに推計すると、わが国の65歳以上の高齢者の5人に1人が認知症だと思われます。

私のところで在宅医療を受けている患者さんが、あるとき粗相をしてしまい、奥さまと私が汚れたじゅうたんを片付けたことがありました。翌日奥さまから電話があり「先生大変! うちのじゅうたんが盗まれました」と言ってきました。それを聞いて、介護している奥さまにも認知症の疑いがあることに気がつきました。

「認認介護」という言葉は私がつくったのですが、これは認知症の介護をしている人も認知症を患っている状態をいいます。


(次ページ)■家族のサポーターとして・・・

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