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『薬剤師力向上セミナー』8.在宅医が薬剤師に求めること-後編-

『薬剤師力向上セミナー』8.在宅医が薬剤師に求めること-後編-

2014年06月25日 (水) 07時00分配信 投稿日:14/06/25 07:00 icon_view 313view

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■認知症への対応

認知症には図1のように治るものと治らないものがあります。治る認知症で多いのは、慢性硬膜下血腫と正常圧水頭症です。ほかにはビタミン欠乏症でも認知機能が低下することがあります。治らない認知症はアルツハイマー型認知症をはじめとして、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症、血管性認知症などがあります。

アルツハイマー型認知症の患者は100万人以上いるといわれており、初期によく見られる症状として、においがわからなくなったり、急に部屋が散らかりだす、といった例があります。また介護してくれる方がお金や大事なものを取ったと疑うのも多い症状です。

これらは〈ドネペジル〉などでコントロールもできますし、〈メマリー〉のようなNMDA阻害剤でもある程度進行を遅らせることができます。

レビー小体型認知症は少々トリッキーなところがあって、意外に専門医が見逃しやすい症例です。たとえば「そこに赤ちゃんがいるよ」と言いだすなど、生々しい幻視が最初に出るのが特徴です。またレム睡眠行動障害といって、夢遊病のように動き回ったのに、翌日まったく覚えていないということもあります。

血圧の変動なども出やすいので、症状のバリエーションが多くてなんか変だと思ったら、この病気を疑ってもよいでしょう。少量のドネペジルが効果的ですし、騒いでしまう人は漢方の抑肝散を1日1包飲むだけでも、かなり抑えることができます。

血管性認知症は脳梗塞や脳卒中を伴う認知症で、脳梗塞などを繰り返すことによって起こりやすくなります。アルツハイマー型あるいはレビー小体型と合併する場合もよくあります。前頭側頭型認知症で特に問題なのは万引きなどの軽犯罪を犯してしまう点です。物事に非常に強いこだわりを見せるのも特徴で、どんな天気でも毎朝決まった時間に近所のお寺へお参りに行ったり、いつも同じテーブル、同じイスに座らないと気が済まず、座る角度が少々変わっただけで、癇癪を起こしてしまうこともあります。


(次ページ)認知症患者に100%出てくる症状を中核症状といいます・・・

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