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14.薬局・薬剤師の未来を考えよう|パネルディスカッション(前編)

14.薬局・薬剤師の未来を考えよう|パネルディスカッション(前編)

2014年12月17日 (水) 07時00分配信 投稿日:14/12/17 07:00 icon_view 738view

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薬局・薬剤師を取り巻く環境が厳しさを増すなか、今後どんな打開策が考えられるだろうか。また、これから求められる薬局・薬剤師が提供すべき質の高いサービスの在り方とはなにか? 各界のエキスパートが新たな連携の可能性を含め語り合った。

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 パネリスト:(左から)遠藤朝朗、山村真一、渡辺優

■個人薬局の生き残り戦略とは

遠藤 株式会社グッドサイクルシステムの代表をしております遠藤です。まずは「薬局・薬剤師の未来を考えよう」という本日のテーマについてどのようにお考えか、お伺いしたいと思います。

渡辺
 株式会社メディチュア代表の渡辺優です。今日この場にいらっしゃっている薬剤師の方々は、薬剤師のなかでも一番やる気のある熱心な層なのだと思います。一方、与えられた業務だけをやって、薬剤師という資格を持っているから安心だと思っている層を、ここにいらっしゃる方々が実際問題どう動かしていけるかというところに、薬局・薬剤師の未来がかかっていると言っても過言ではないと思います。20年後、30年後にようやく動きました、というようでは遅過ぎる。5年後いや2年後には動いていないと、薬局・薬剤師の未来は厳しいのが現状だと思います。

遠藤
 渡辺さん、ありがとうございました。続いて山村先生お願いします。

山村
 保険薬局経営者連合会の山村です。われわれの業界に対しては、海外の事情などにも詳しい渡辺さんのような外部の方に、少々辛口でも結構ですので、直言していただくことがとても必要だと思います。また、会場にいらしている方々には、私たちの業界の実情やこれから待ち望まれている領域も含めて、“鳥の目”で全体を俯瞰する視点で情報を集め、行動していただければと思います。今日のような薬局の現場と外部の方から見た業界のセッションは、非常にありがたいと感じています。

遠藤
 では、会場の皆さんからいただいているご質問などを紹介しながら、進行させていただきます。まず「個人薬局とチェーン展開する大手薬局のメリット、デメリットとは。そして今後個人薬局が努力次第で改善可能なことがあるとしたらどんなことが考えられるのか」というご質問です。

山村
 個人薬局について言えば、おそらくひとつふたつ何かをやったら改善するようなことではなく、日々積み重ねていかなくてはいけないことだと思うのです。勉強会などで聞いた面白いことを取り入れるなどして、いいと思ったことやできることは“なんでもやる姿勢”が大事。たとえば私が少し前に聞いて面白いと思った話なのですが、お手洗いに尿糖試験紙を置いている薬局があるそうです。尿糖試験紙は有効期限が比較的短いため、店頭に置いていてもすぐに期限切れになるケースが多く、だんだん店頭から消えてしまったりするのですが、こういうふうに使い方や注意事項とともに設置しておくと啓発にもなりますし、その薬局を利用する付加価値にもなり得ます。ほかにも待合室に複数のモニターを置いて、テレビの放送だけではなく、自分たちで作った映像などを流してインフォメーションするなど、とにかくできることは継続してやっていく。ただしその付加価値を増やしていく前提として、接遇や服薬指導といった薬局の基本業務をきちんとやっていることが重要です。冒頭で渡辺さんが辛口で言われたように、薬剤師の“差”に関する指摘は非常に多くあります。一方、私が薬局を開業した1980年当時の服薬指導と現在とでは雲泥の差があり、いまやどの薬局も同質でハイクオリティーな情報提供、服薬指導ができるように進化してきたと思います。本来薬を受け取る側からしてみれば、薬剤師によって“差”が出てはなりません。今後ますます高品質の服薬指導が平準化され、その業務をきちんとやったうえでの差別化戦略が、重要になってくると思います。

渡辺
 話を病院に置き換え、個人病院と系列病院の違いについて述べさせていただきますと、個人病院の強みというのは、患者さんのお父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃんの代からその一家を知っている、つまり病歴という意味での家族歴を知っている点があると思います。「おじいちゃんやおばあちゃんを知っていますよ」という話から始まって、家族の病歴を把握したうえで診察することができるわけです。一方、系列病院の強いところは、いい先生が常に交代でリフレッシュしてやってくる。医療の質を高めることに組織的に取り組めるといった点にあります。反面、系列病院は先生の顔が変わりやすく、3年前にやって来た先生がもう東京に戻ってしまったということが珍しくありませんが、それでも最新の医療が受けられるので、甘んじて利用する人も多いのだと思います。ただ医療の質というところがブラックボックスなので、大きな病院であればいい先生がいるんじゃないか、というふうに判断されているのが現状だと思います。もし薬局にもこのような違いがあるとしたら、おじいちゃんやおばあちゃんの代からお世話になっている個人薬局に行きたいと思う人もいるでしょうし、人が変わりやすいけれども、人材教育も含めてしっかりしていることを期待してチェーン薬局へ行く人もいると思います。しかし、これから先、おじいちゃんおばあちゃんの代から知っているというだけの個人薬局では価値がなくなると思いますし、チェーン薬局も人材教育がしっかりできていても、質が伴っていなかったら問題になると思います。そういった意味ではどちらも生き残る可能性はありますし、そのためにも薬剤師の質を上げるしかないのかな、というふうに思います。ただ将来的には今後ますます地域包括ケアの方向に動いていくことが考えられるので、特定のエリアで顔を知っているというのは大きなアドバンテージといえますし、個人病院も今後生き残るためには、そこに活路を見出すしかない、と思っているほどです。薬局も同様で、おじいちゃんおばあちゃんの代から知っている、慣れ親しんだ薬局に足繁く通ってもらう環境を作ることが、生き残りのきっかけになるのではないでしょうか。


(次ページ)■予防という観点に見いだす活路・・・

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