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2.様々な添付文書閲覧方法(2)|薬剤師のインターネット活用術

2.様々な添付文書閲覧方法(2)|薬剤師のインターネット活用術

2014年04月15日 (火) 08時00分配信 投稿日:14/04/15 08:00 icon_view 774view

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前回の記事において添付文書の閲覧方法について総論をご紹介しました。

今回はパソコン上でウェブブラウザを利用し、独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(以下 PMDA)の添付文書情報検索で医薬品名称による検索を実行するだけではなく詳細な検索条件を指定しての添付文書の検索を実行する方法についてご説明します。


image1

PMDAの添付文書情報検索は多くの薬剤師の皆さんが利用していることと思います。通常は上図の「一般名・販売名」の入力欄に医薬品名や一般名を入力して検索を実行します。医薬品の名称による検索においても入力欄下のラジオボタンを利用して一般名のみを検索対象に限定したり、検索のキーワード一致方法を指定することも可能ですがここでは詳細な説明は省略させて頂きます。特定の医薬品添付文書を検索するには上記の方法が適していますが、単純な名称による検索以外にも添付文書内に記載されている単語について検索条件に含めて検索を実行することが出来ます。

先ほどの入力欄の下に『その他検索条件指定』というボタンがありますが押したことはあるでしょうか。

このボタンを押下すると下図のように入力欄などがさらに表示されます。これら入力欄を利用して詳細な検索条件を指定することで、より複雑な検索を実行することが出来るようになる訳です。

image2


この「その他検索条件指定」を利用して「ある医薬品について併用禁忌の医薬品を検索する例」からご説明します。

PMDAのウェブサイトで配布されているPDFファイルに説明されている例を使って説明していきます。そのPDFファイルの内容をご覧になったことがある方はいらっしゃるでしようか。「PMDAのウェブサイトで添付文書情報の検索をしたことがある」いう筆者の知人5〜6人に同じ質問をしましたが誰も見たことはありませんてでした。

では具体例として「トリアゾラムが併用禁忌となっている医薬品」について検索を実行してみましょう。トリアゾラム自体の添付文書内にも併用禁忌の記載はありますが一般名で書かれていたため普段製品名で医薬品を扱っている場合はピンとこないことがあります。この検索方法では検索結果として製品名で表示されるためわかりやすいというメリットが考えられます。
 

image3

その他検索条件指定ボタンを押下して表示された「項目内検索1」の部分に上記のように条件を入力して検索を実行すると検索結果が表示されます。

この入力された条件について説明します。

添付文書のなかには様々な項目があります。文書内全てを対象としたり組成/性状の項目を対象としたりするなど検索する項目を指定することができます。ここでは「併用禁忌」の項目に「トリアゾラム」の文字が含まれている添付文書を検索していることとなります。

この条件で検索を実行した結果は以下のようになりました。

image4


確認の意味でイトリゾールカプセル50の添付文書の併用禁忌部分を見ると以下のように「トリアゾラム」が含まれていることがわかります。

image5


さて、同じようにPMDAで紹介している詳細条件を使った検索に「識別コード検索」の方法が掲載されています。

ゼチーア錠10mgの錠剤に打刻されている識別コードは「EZ10」です。この識別コードをキーワードに錠剤鑑別を行う時等にこの方法を利用することが出来ます。添付文書内で識別コードが記載されているのは性状の項目となりますので「-組成/性状」の項目の中から「EZ10」というキーワードを含む添付文書を検索することとなります。


image6

上記のような条件で検索を実行するとMSD株式会社とバイエル薬品株式会社それぞれのゼチーア錠10mgが検索結果に表示されます。

他にも、「組成/性状にサイコが含まれるツムラの漢方薬」を検索したり、「効能または効果/用法及び用法の項目に再生不良性貧血が含まれる医薬品」を検索するなど幅広い応用が可能です。

ご説明した方法以外にも「その他検索条件指定」した添付文書内の項目について複数キーワードを指定して「全てを含む(AND検索)」や「いずれも含まない(NOT検索)」そして「いずれかを含む(OR検索)」といったさらに複雑な検索条件を指定することも出来ます。お時間のある時に色々な検索条件を試し、いざ必要となった時にすぐに検索出来るように練習しておくとよいでしょう。


最後に知っていると便利な情報や機能をいくつかご紹介します。

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ウェブブラウザで検索結果から添付文書を表示した画面には様々な情報が掲載されています。まず左側には添付文書内の表示されている項目のアンカーリンクがあります。それぞれの項目をクリックすると右側に表示されている添付文書がその当該項目部分へと移動してくれます。

ウェブブラウザのウインドウ下部ではPDFファイルの添付文書やインタビューフォーム、そして患者向医薬品ガイドなども提供されています。さらには重篤な副作用に対する対策マニュアル等へのリンクもありますので利用してみてください。

また添付文書検索結果のリンクを普通クリックした場合には、ひとつのタブに添付文書の結果が表示されてしまい比較する場合などに困ることがあるかもしれません。これを回避するにはCtrlキーを押しながらリンクをクリックすることで新しいタブに添付文書を開くことが出来ますので覚えておくと良いでしょう。

ご利用になったことがある方もいらっしゃることと思いますがウェブブラウザには文字列を検索する機能があります。この機能を利用すると添付文書内に記載されている文字列を探すことが出来ます。今回はウェブブラウザInternet Explorerで説明しますがChromeやFirefoxなどでも同様に文字列検索をすることが出来ます。


image8

設定メニューを開くと「ファイル(F)」-「このページの検索(F) Ctrl+F」という項目があります。この項目をクリックするとウインドウ上部部に検索ツールが表示されます。キーボードショートカットでも利用することが可能であり、Ctrl+Fで同じように検索ツールが表示されます。


image9

例としてアレジオンの添付文書内を「腎臓」というキーワードで文字列検索を実行してみます。左下のキーワード入力欄に「腎臓」と入力すると上図のように添付文書内「腎臓」文字が記載されている部分に移動し該当文字列がハイライト表示されます。入力欄の右側にある「前へ」、「次へ」ボタンで添付文書内に指定したキーワードが複数存在している場合には移動することが出来ます。この方法を利用することで添付文書内を縦横無尽に読みまわることが出来るのではないでしょうか。

これら提供されている機能をしっかりと利用して普段の業務にお役立ていただけたら幸いです。

独立行政法人 医薬品医療機器総合機構
医療用医薬品の添付文書情報


著者:いのうえ しげゆき

 
【関連Q&A】
Q.効率的に添付文書改訂について確認できる方法はあるものでしょうか?…
Q.ココヤクが一番のお気に入りですが…。みなさんはどんなサイトを利用して ますか?
Q.患者さんからの質問について答えをだすときにはどのようにして調べていますか?…
 
「薬剤師のインターネット活用術」の連載記事
1.様々な添付文書閲覧方法(1)
3.様々な添付文書閲覧方法(3)
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