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7.情報収集の心構え|薬剤師のインターネット活用術

7.情報収集の心構え|薬剤師のインターネット活用術

2014年10月01日 (水) 07時00分配信 投稿日:14/10/01 07:00 icon_view 283view

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あなたのインターネット活用方法は?と質問されたときに真っ先に思い浮かぶのは「情報収集」ではないでしょうか。本記事ではインターネットを利用して「情報収集」を行う上でいつも頭の隅に置いておきたい心構えについて考えてみたいと思います。


・情報収集するときの注意点

インターネット上には様々な情報が集積されており薬剤師の業務として必要となる様々な情報も存在しています。春頃に起こった坐薬に針状の金属片が混入されていた事件についても製薬会社の医薬品情報担当者からの情報よりも先にインターネットから情報を入手したという方も多かったのではないでしょうか。薬剤師の業務は驚くほど沢山の情報を必要としており、さらに即時性や網羅性といった点を考慮する上でもインターネットを利用した情報収集は必要不可欠の時代になっています。

インターネット上で情報収集を行うときは気をつけなければならない事があります。それはその参照する情報の信頼性です。インターネット上に存在する情報には正しいものも沢山存在していますが、一部には人を騙すために用意された情報があったり、悪意はなく単なる悪ふざけやいわゆるネタとして嘘の情報が存在したりすることも多々あります。またその情報を掲載している当人はいたって真面目に発信している情報であったとしても非常に偏った意見や情報が書かれていることもあります。最近では某市の市議がご自身のブログで輸血液の放射線照射について、内容の是非はともかくとしても非常に偏った記事が話題となりました。このようにインターネット上に存在する情報についてはそのまま信用してはいけないものも沢山あることを忘れてはいけません。


・「信頼に値する情報」と「調査が必要な情報」

筆者はインターネット上に存在する様々な情報を二つに分類して考えています。一つは「信頼に値する情報」そしてもう一つは「調査が必要な情報」です。筆者がこの二つの分類に対してどのような線引きをしているかご説明します。

本連載冒頭で3回に渡り医薬品の添付文書についてインターネットを利用した最新のデータを参照する方法をご紹介しましたがこれら添付文書情報は製薬メーカが作成し、公的な機関である独立行政法人医薬品医療機器総合機構(以下PMDA)が提供している情報であり非常に信頼性の高いデータです。添付文書情報だけでなく製薬メーカのプレスリリースやその他発信されている情報についても製薬メーカが責任を持って提供されているものでありその時点において正しい情報であると考えられます。また医療についての管轄官庁である厚生労働省から発信される情報についても同様でしょう。これらの情報は「信頼に値する情報」と分類しています。

他方、インターネット検索でたどりついた情報提供先が、薬剤師個人の方のブログ記事であったり、昨今数が増えてきているまとめサイトの情報であったり、さらにはニュースサイトの記事であったりすることもあるかもしれません。このような情報について筆者は「調査が必要な情報」だと考えています。


・信頼性の判断基準

信頼して良いのかどうかという判断基準については個人個人の考え方による部分もありますので筆者の線引き例をご紹介するだけに留め、ここでは詳細な言及はしないこととします。大切なことはこれらの情報を扱う人がその情報に接した際にこの情報は信頼性があるものなのかという意識を常に持ってその情報を評価しているか否かということです。

学術論文の信頼性についても先般よりいくつかの大きな話題となっていますが、一般的には論文というものは追実験を経て検証され、他の論文に引用されてその重要性や信頼性が高まっていくものであると考えます。Googleでの検索結果はこの学術論文の信頼性の判断と似たような方法が用いられたページランクと呼ばれる特許取得されているアルゴリズムによって検索文字列について最も適したWebページが表示されるようになっています。しかしそのアルゴリズムの弱点を利用して上位にランクされるよう細工をするような手法も考えられており一概に検索結果上位だからといって安易に信用することは危険なことです。

インターネットを利用して情報収集を行う場合にはその人それぞれ信用してよい情報と調査が必要である情報との線引きをし、検索結果やSNSなどから得た情報についてそれを業務などで利用する前にこの情報は本当の事なのか、信用してよいものなのかという判断が必要であるということを常に頭の隅に置いておく必要があると筆者は考えています。これは処方せんを応需して最初に薬剤師が行うべき処方鑑査に通ずるものがあるのではないでしょうか。この機会にご自身の中での線引きについていま一度ご確認頂けたらと思います。


この記事について/著者:いのうえ しげゆき

 

 
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