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9.患者の負担を減らすように 薬を服用しやすい環境を整える 【薬剤師 中山寛之氏】【管理栄養士 高橋知子氏】インタビュー

9.患者の負担を減らすように 薬を服用しやすい環境を整える 【薬剤師 中山寛之氏】【管理栄養士 高橋知子氏】インタビュー

2014年11月25日 (火) 07時00分配信 投稿日:14/11/25 07:00 icon_view 322view

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提供:株式会社ウェルビー


 

東武東上線沿線を中心に26店の調剤薬局を展開するパル・オネスト(埼玉県富士見市)。
薬剤師の中山寛之さんが薬局長を務める「スマイル薬局」は、同社が運営する店舗の1つです。
ここは毎日100人ほどが来店する街の薬局で、糖尿病の患者さんも多く通われています。

そうした方々を様々な面からサポートすべく、薬剤師や管理栄養士の高橋知子さんは日々奮闘しています。「薬の服用は1日1回でも毎日のこと。患者さんの負担をできるだけ減らしたい」と話す中山さん。
毎日の業務の中でどんな工夫をされているのでしょうか。薬剤師だから、薬局だからこそできる取り組みに注目しました。(インタビュー、構成=荻島央江)

 

どうしたら薬の飲み忘れを防げるか

――糖尿病の場合、50代から70代くらいまでの患者さんが多いとか。日ごろ、高齢の患者さんと接する中で特に注意されている点はありますか。

中山:
糖尿病患者さんに限りませんが、やはり薬は用法・用量、つまり飲むタイミングと飲む量を正しく守って服用しなければ、効果が上がりません。そればかりか、目的とする効果とは別に、思わぬ作用を及ぼす場合がありますので、「この薬にはこんな作用がある。だからこのタイミングで飲む必要がある」ということをしっかり伝えています。意外と何のためにその薬を飲んでいるのかを知らなかったり、勝手な解釈をしたりしている人が少なくありません。ただ患者さんご本人が理解し、納得さえしてくれれば、用法・用量をきちんと守ってくださいますし、飲み忘れもなくなります。

 

薬のタイプによって指導を変える

――糖尿病の薬にはいろんなタイプがありますよね。

中山:
例えば、毎日3回、食事を摂る5~10分前に飲まないといけない薬があります。男性で多いのが「昼は外で食べるからついつい薬を飲み忘れちゃう。本当は1日3回だけど、2回飲んでおけば大丈夫でしょ?」という声です。そんなときは、「これは食後の糖の吸収を抑える薬なので、食べる前に必ず飲んでくださいね」とその理由までお話しすると、多くの方が「そうか、2回飲めばいいってものじゃないんだね」と納得してくださいます。薬によっては、飲むタイミングを間違えると低血糖を起こすものがあります。「自分は高血糖だから低血糖にはならない」と思っている患者さんがかなりいますが、そんなことはありません。低血糖は命にかかわりますから、副作用が出やすい薬に関しては、飲むタイミングや、仮に低血糖を起こしてしまったらどう対処すればいいかなどを丁寧に説明しています。血糖を下げる力が強いSU剤などの場合、風邪などで食事が十分取れていないときに薬を飲むと低血糖になりやすい。「そういうときは先生と相談して薬は控えたほうがいいですよ」といったアドバイスをします。毎日きちんと飲むというより、状況に合わせて飲むといった感じですね。
反対にDDP-4阻害薬などは食後の血糖を急に下げるのではなく、血中濃度を維持させることによって体内のインスリンを上手に働かせる薬なので、毎日きちんと、なるべく定時に飲んでもらったほうがいい。これに関しては「食事を摂る、摂らないにかかわらず、毎日きちんと飲んでください」と説明します。当然ですが、薬のタイプによって指導が変わってきます。

 

患者に「薬を合わせる」

――ご年配の方を指導することに難しさを感じることはありますか。

高橋:
信頼関係を築くまでが大変です。一番気を付けているのは「と思います」とか「大体これくらいです」といった曖昧な表現をしないこと。患者さんが不安に思わないように、あえて断定的な言い方をしたり、具体的な数字で言ったりするようにしています。

中山:
高齢で理解力に乏しい人もいらっしゃいますので、「しっかり飲まないと改善しませんよ。この飲み方をまず守ってください」ということを強調しています。それでも飲み忘れが多いなど改善されないときは、医師と相談して、患者さんに「薬を合わせる」場合もあります。例えば、「この方に1日3回は難しいから、1日1回ないし2回飲めばいいタイプの薬に変えましょうか」とか「カプセルは飲みにくいようなので、顆粒状のものにしてはいかがでしょうか」といった具合です。薬の選択肢は広がっています。薬を飲むのは1日に1回でも毎日のことなので、負担になってはいけない。できるだけ患者さんが飲みやすい薬、飲みやすい時間帯を選んで、より患者さんの負担を少なくしたいと思っています。薬を変える場合も、まず患者さんに相談してから医師に提案する形です。
患者さんに薬を合わせるうえでは医師との連携が欠かせません。私はパイプづくりのため、1~2週間に1回、近くのクリニックに伺い、情報交換などをさせていただいています。

――薬を変更するとき、患者さん自身が医師に相談するのはややハードルが高いですよね。そこを中山さんが代わってやってくれるわけで、患者さんにとっては心強い存在ですよね。より中山さんへの信頼度も増すのでは。

中山:
患者さんに立場になると、「きっと先生には言いにくいだろうな」と思ったので、そうしています。先生には聞きにくいことも、薬剤師になら相談しやすい。そんな空気をつくっていきたいと思っています。

 

パル・オネストは、全国でもまだ珍しい管理栄養士がいる調剤薬局です。
次回は、管理栄養士である高橋さんが、薬局でどんな役割を担っているのかをご紹介します。

 

続きはこちら⇒処方箋なしでも寄ってもらえる 健康相談ができる薬局を目指す

 

<おすすめアプリ/サービス>
◆「「Welby血糖値ノート」
◆「「Welbyレポート」

 

話し手ご紹介

 
 

薬剤師、スマイル薬局 薬局長
中山寛之

 
 

管理栄養士
高橋知子

 

パル・オネスト: http://www.palhonest.co.jp/



掲載内容は株式会社ウェルビーの見解を述べるものではございません。
(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。)
本コンテンツに関するデータ、掲載内容、出演/監修者等の所属先や肩書、提供先の企業/団体名やリンクなどは掲載当時のものです。

 

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