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37.情報は最大の防御 貪欲に自分に合う主治医を探す 【エアロビック競技選手、1型糖尿病患者 大村詠一氏】

37.情報は最大の防御 貪欲に自分に合う主治医を探す 【エアロビック競技選手、1型糖尿病患者 大村詠一氏】

2015年09月16日 (水) 07時00分配信 投稿日:15/09/16 07:00 icon_view 124view

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提供:株式会社ウェルビー


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8歳で1型糖尿病を発症しながらも、「エアロビック競技で世界一になりたい」という夢を追い続け、見事に実現させた大村詠一さん。
現在は、エアロビック競技選手、指導者という顔のほか、1型糖尿病患者を支援する「認定NPO法人日本IDDMネットワーク」専務理事の肩書きも持つ。
今年9月には初の著書『僕はまだがんばれる』を出版。1型糖尿病の啓発活動に日々奮闘する大村さんに病気への向き合い方などを聞いた。(インタビュー、構成=荻島央江)

 

■1型糖尿病のトップアスリート

――9月3日に、1型糖尿病発症からこれまでを振り返った初めての著書『僕はまだがんばれる』が発売されましたね。

僕は、1型糖尿病患者をはじめとするインスリンが必要な患者とその家族の支援団体である「日本IDDMネットワーク」の専務理事を務めていて、1型糖尿病の啓発活動に取り組んでいます。今回の本はその一環として出させていただきました。

当初、患者さんの体験談をたくさん紹介しようというアイデアもあったのですが、それでは散漫になるのではとの判断で、僕自身の半生を振り返るかたちになりました。

『僕はまだがんばれる』というタイトルには、「1型糖尿病は、夢を諦めなきゃいけない病気じゃない。病気でもやりたいことはやれるよ」という思いを込めています。

僕は今も現役でエアロビック競技をしています。エアロビック競技とは、音楽のビートに合わせてステップを踏み、その演技を競い合うスポーツです。いわば「フィギュアスケートの陸上版」でしょうか。

演技をする約1分30秒の間、ずっとジャンプしたり、腕立て伏せやバウンスをしたりするイメージなので、運動量は多く、かなりハードです。だから当時の主治医には「前例がないから、勧められない」と言われました。それでも諦めずにやってきたからこそ今の僕があります。

ときどき「大村さんは私たちとは違う」と言われますが、僕にだってうじうじ悩んだ時期はあったし、勝手に注射をやめて入院したこともあります。僕は特別なんかじゃないし、模範的な患者でもありません。エアロビック競技に関しても優れた素質に恵まれていたわけではなく、あるとすれば「諦めずにやめない才能」があったのだと思います。

この本には、僕と同じく1型糖尿病患者である阪神タイガースの岩田稔投手との対談も収められています。初めて会ったのはお互い高校生で、岩田投手が1型糖尿病を発症したばかりの頃。彼がまさかこんなに有名になるとは思ってもみなくて今になって冷や汗をかいていますが(笑)、「大村君の話を聞いて、やっぱり野球をやっていてもいいのだと、胸のつかえがすっと取れた」と言ってくれていることを嬉しく思います。この本を読んで、岩田投手のように思ってくれる人が1人でもいるといいなと願っています。

 

■自分に合う「いい先生」に出会うために

――“不治の病”とうまく付き合っていくためには、どんな情報に触れるかがとても大事だと聞きます。

そうですね。どんな主治医や患者仲間と接するかに大きく影響されますね。今から20年前、僕が1型糖尿病を発症した当時は、今ほど治療法は進んでいなくて、僕は主治医の先生から「食事は控えめに。インスリン注射は1日4回まで」と言いわたされ、6年間、その指導に沿った治療法を続けていました。

その後、「1型糖尿病のエアロビック競技選手」として注目され、医療系の雑誌から取材を受けたときに「いまどきそんな時代遅れの治療法をしているのか」と驚かれたことが、新しい主治医と出会うきっかけになりました。

――大村さんの場合、いい先生と出会えたことが大きかったのですね。どうしたらいい主治医に出会えますか。

僕が発症した頃と比べれば情報量は断然多いとはいえ、じっとしていたら出会えないので、自分で探すしかありません。インターネットや本で調べるのもいいですが、どんな先生なのか、どのような治療方針なのかなど実際のところを知るためには、同じ立場の患者さんに話を聞くのが一番確実だと思います。患者会を設置している病院であれば、そこで話を聞いてみるといいでしょう。

ここでいう「いい」というのは、「自分に合う」という意味です。有名な先生だからといって、必ずしも自分と合うわけではありません。また、人として相性が合うかどうかも大切だと思います。医師と患者という立場であるとはいえ、人間対人間の付き合いですからね。

患者の皆さんには自分に合う主治医を見つけるための努力をぜひ惜しまないでほしい。転院だって悪い選択肢ではないと思います。僕自身、転院がコントロール向上のきっかけになったと思っている1人ですからね。よく「今までお世話になった先生に申し訳ないから、転院を言い出せない」という人がいますが、極端なことを言えば、それで命を削ることはない。

今でこそこんなふうに偉そうに言っているものの、以前は僕も保守的で、今の先生がベスト、目の前の治療法が全てだと思っていたので、変えることへの抵抗は分かる。でも一生付き合っていく病気だからこそ、そこの意識は変えていってほしいと思います。

<引き続き>
1型糖尿病でもやりたいことはやれる
【エアロビック競技選手、1型糖尿病患者 大村詠一氏】インタビュー

 

話し手ご紹介

 
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1986年熊本県生まれ。熊本大学大学院教育学研究科修了。インストラクターをしている母の影響で4歳からエアロビックを始める。8歳のときに1型糖尿病を発症する。10歳からエアロビック競技に転向。2002、03年にスズキワールドカップ・世界エアロビック選手権大会ユースの部の世界チャンピオン、12年には妹2人とトリオ部門で3連覇、男子シングル部門で4年ぶり2度目の優勝を勝ち取る。
競技生活のかたわら、指導者としてエアロビックの普及、発展に努めるほか、1型糖尿病の啓発活動にも力を注ぐ。1型糖尿病患者をはじめとするインスリンが必要な患者とその家族の支援団体である「認定特定非営利活動法人日本IDDMネットワーク」専務理事でもある。妻と1男1女の4人家族。2014年9月3日、著書『僕はまだがんばれる』(じゃこめてぃ出版)を発売。



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