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42.糖尿病療養指導士の活動②~生活相談の窓口として~

42.糖尿病療養指導士の活動②~生活相談の窓口として~

2015年11月05日 (木) 07時00分配信 投稿日:15/11/05 07:00 icon_view 131view

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提供:株式会社ウェルビー


クレイアート医者、看護師

 

今回は腎臓内科・透析内科での糖尿病療養指導士(管理栄養士)の活動について紹介します。

糖尿病の血糖コントロールが悪い状態が長年続くと、様々な合併症が起こります。その一つが腎不全です。

腎臓内科では、慢性糸球体腎炎やIgA腎症、糖尿病の合併症のひとつである糖尿病性腎症などで通院中の方に管理栄養士が食事相談を行います。適切な薬物療法、そして食事療法が腎機能悪化を抑えるための基本の柱となります。

例えば、長年糖尿病を患い、惜しくも腎臓機能が低下してきたAさんという方がいらっしゃったとします。Aさんは【糖尿病食】の食事療法をしていましたが、腎臓機能の悪化を抑えるために【腎臓病食】を主治医から指示を受けます。腎臓病食を実践して数年が経過し、末期腎不全の状態を迎え、血液透析療法を開始しました。血液透析後は【透析食】になります。透析が始まることにより、食事が大きく変わります。

Aさんは【糖尿病食】→【腎臓病食】→【透析食】の3種の食事療法を実践しました。どのような違いがあるのでしょうか?

【糖尿病(腎症がない場合)】
・個々の活動量に見合ったエネルギー、炭水化物量、バランスのとれた食事
高血圧の有無、または腎症予防の観点から食塩制限が指示されることもあります。

【糖尿病性腎症(腎機能の低下がみられる場合)】
・エネルギー量の確保、たんぱく質制限、食塩制限
たんぱく質・食塩の過剰摂取は腎臓に負担をかけるため量を減らし、炭水化物・脂質などでエネルギーを補います。

【透析食】
血液透析療法・腹膜透析療法のどちらかにより、食事療法は異なります。
糖尿病性腎症食と比較して、たんぱく質の制限は緩やかになり、食塩・水分制限を中心に、血液検査の結果に合わせて、カリウム、リンの管理が必要になります。
同じ食事をしていても、患者さんにより残った腎臓の機能が異なりますので、血清カリウム値やリンの値の増減には個人差がでます。また、透析療法の条件によっても差があります。個々の腎機能や透析条件を見ながら食事療法をしていきます。
血糖値や薬剤はどのように変わるでしょうか。血液透析患者さんのうち、経口糖尿病薬では使用していけない禁忌のもの、慎重投与すべきもの、使用可能なものに分けられます。腎不全の状態では、インスリンの分解が抑えられるため、インスリンの必要量は低下する傾向があります。
透析療法を始めると、薬物療法や食事療法、そして生活も大きく変わり動揺することが多くなります。身体の変化に合わせて糖尿病療養指導士が生活の相談窓口となり、腎臓以外の合併症のケア、そして低血糖時やシックデイなどの対応などについて教えてくれることがあります。すべての透析施設に糖尿病療養指導士が配置されているわけではないのが現実ですが、医師に相談し忘れてしまったことや、気になっていることがあれば、気兼ねなく糖尿病療養指導士に相談してください。

<関連記事>
広がる糖尿病療養指導士の活動① CDEとは?

 

執筆者紹介

 
about-photo01
 

管理栄養士・糖尿病療養指導士
加藤知子
URL: http://shokusupport.com

 
 

急性期の病院勤務を経て、外来栄養指導や訪問栄養指導に携わっている。現在は透析クリニックにて、通院患者さんの栄養状態の管理や食事相談を担当している。 WEBサイト・雑誌・書籍へのレシピ提案も精力的に行っている。



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