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アリセプト リバイバル 成就なるか

アリセプト リバイバル 成就なるか

2014年12月10日 (水) 07時00分配信 投稿日:14/12/10 07:00 icon_view 426view

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こんにちは。IRウォッチャーのムサコです。今回から始まるこのコラムでは、上場している製薬メーカー各社のIRデータやマスコミ向け説明会などの、いわゆる“医療関係者以外向けの資料”から、気になる情報をお伝えしていこうと思います。

その第1回はエーザイです。9月に発表した中間決算で、前年同期比202億円の減収となったエーザイの国内医薬品事業。胃潰瘍治療薬「パリエット」とともに、その中心にあったのがアルツハイマー治療薬「アリセプト」です。ところが、エーザイは通期の目標を変更していません。かつては売上1000億を超えるブロックバスター薬だったアリセプト。2011年には後発品に30社が参入したことがニュースになるなど、ジェネリックが攻勢を強めていくなか、口腔内崩壊錠や内服ゼリー剤、ドライシロップ剤など、剤形追加をすることでなんとか防衛していたものの、そうした中での、強気ともいえる売上目標。エーザイの狙いを同社中間決算の決算説明資料からご紹介します。

 

■「レビー小体型認知症の効能・効果」取得を追い風に

2014年9月、アリセプトは世界初となる「レビー小体型認知症の効能・効果」を取得しました。もちろん、「世界初」ですから競合新薬はおろか、ジェネリックも存在しません。これを期にエーザイでは、「アリセプト リバイバル」と自らが呼ぶ、一大キャンペーンを下期に仕掛ける模様です。レビー小体型認知症は認知症高齢者の約20%を占めるといわれていながら疾患認知度が低い病気です。進行性の認知機能障害に加えて、認知機能の変動や幻視、パーキンソニズムなど特有の症状を示すため、認知症と気づかれにくい特徴があります。このレビー小体型認知症の効能・効果の獲得について、調査によると、ディテールを受けた約4割の医師がアリセプトの処方を「増やすと思う」または「採用すると思う」と回答しています。これに加え、新たに疾患啓発用ポスターを制作、11~12月はテレビスポットによる疾患啓発、1~3月には認知症教育番組を放送予定と、DTCを活用し、レビー小体型認知症の疾患認知度の早期向上を行うとのこと。高齢者人口の増加に伴い、今後も患者数が増加するとみられる認知症薬の2013年市場は1380億円。前年比114.8%の成長領域です。2022年には2420億円市場となることが予測(ともに富士経済調べ)されています。1999年に発売され、認知症薬の市場を常にリードしてきたアリセプト。見事に復活するか、下期は注目です。


著者:ムサコ


*この記事は2018年2月14日に更新しました。
*本記事の掲載内容、データ、リンク先、著者の所属先や肩書などは掲載当時のものです。

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