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3.依存のしくみ~甘え不足と承認欲求~

3.依存のしくみ~甘え不足と承認欲求~

2015年04月16日 (木) 07時00分配信 投稿日:15/04/16 07:00 icon_view 503view

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著者:藤井雅子(心理カウンセラー)


前回、自分と他人の境界があいまいだと他人のことも自分のことのようにコントロールしたくなってしまうけれど、他人のことはコントロールできないので、その欲求不満が怒りになるということをお伝えしました。

今回は、境界があいまいだと依存的になりやすいということと、そのしくみについてお話ししたいと思います。

ひとは、母子一体の状態から生まれてきます。初めは自我もなければ境界もありません。そこから自我が育ち、母親との境界が築かれ、自他の区別がついていくことが健全な成長です。

しかし、母親自身の境界があいまいだと、子どもとの境界もうまく築けず上手に自我を育ててあげられません。具体的には、母親自身が依存的である、たとえば過保護、過干渉、心配症、世間体を気にする、尽くすタイプなどの場合と、反対に、無関心、放任などの場合があります。

依存的な人の人間関係は、無意識であってもコントロールする・されるの関係になりやすいもの。相手が我が子となれば、当然にすべてをコントロールしたくなります。無力な子どもは完全に母親の支配下に置かれます。

こういう説明をすると、あたかも全責任が母親にあるかのように誤解されがちですが、パートナーの精神的成熟度は近しいと言われているので、母親の境界があいまいだということは父親も同様であり、責任は半々であると私は考えています。

よく、過保護な親に育てられた人が自分のことを「甘やかされた」と言いますが、これは大きな誤解です。親が依存的な場合、甘えているのは親のほうで、子どもは親から甘えられています。コントロールしているほうが甘えていて、コントロールされているほうが甘えられているのです。

つまり、親が依存的だと、子どもは本能である甘え欲求が充分に満たされず、しかし、親に無条件に甘えたいというのは本能なので、抑圧はできてもなくすことはできないまま、潜在的にずっと甘えたい欲求を抱え続けることになります。これは、親が無関心で充分に甘えられなかった場合も同じです。

親に甘えたい→でも甘えられない→寂しい→甘えたい→・・(くりかえし)

多くの人は、大人になるにつれ、親には甘えを満たしてもらえないとあきらめていきますが(なかにはいくつになってもあきらめきれず、ずっと執着して苦しむ方もいます)、子どもは親から無条件の愛で満たされ、自分の存在を絶対的に承認してもらえないと、自己肯定感をもつことができず、安心して親から巣立つことができません。


(次ページ)自己肯定感とは、自分をありのまま認めること・・・

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