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13.誰かにわかってほしいと願う方へ

13.誰かにわかってほしいと願う方へ

2016年02月04日 (木) 07時00分配信 投稿日:16/02/04 07:00 icon_view 451view

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著者:藤井雅子(心理カウンセラー)


カウンセリングに来られる方は、人間関係に悩んでいることが多いのですが、話のなかでよく「わかってくれない」「理解してほしい」などと訴えます。

誰かに自分のことをわかってもらえるのはとても嬉しいことです。ということは、他人が自分のことをわかってくれるのはあたりまえではないということでもあります。

たとえば、あなたは誰かのことをよくわかっているという自信がありますか。もし、わかるという人は、もしかしたら、顔色を伺う=その人を理解することだと誤解してはいませんか。

顔色を伺うのは、自分への評価を気にしているのであって、相手の気持ちを理解するのとは似て非なることです。他人を理解するとは、その人の気持ちを想像し共感することです。

「自分のことはわからないもので、他人のほうがよくわかる」云々と言う人もいますが、それはその人の言動からタイプ分けをしているだけであって、その人が具体的に何をどう感じているか、快・不快の気持ちまで他人がわかるわけではありません。

私たちがいちばんわかってほしいと望むのは気持ちです。喜怒哀楽を共感してもらえて初めて「理解してもらえて嬉しい」となるのです。

医者やカウンセラーは、知識や経験に基づいて診断や見立てや共感をします。その人が実際に何をどう感じているか、あれこれ質問をしたり一生懸命話を聴いたりして、なんとか理解しようと努力します。これを日常の人間関係で求めるのは難しいでしょう。

対等な関係においてコミュニケーションは発信者責任であり、わかってほしければわかるように伝えるのが成熟した大人です。

乳幼児は言葉で説明する代わりに喜怒哀楽を体中で表現して感情を伝えようとします。大人はそこから何を言わんとしているのかを想像してあれこれ世話をやきます。たとえば、赤ちゃんが泣けば、お腹が空いているのか、眠いのか、お尻が汚れたのかなどと想像します。

しかし、大人になれば、言葉で言いたいことが言えるようになります。「わかってくれない」と訴える人は、言い換えると「察してほしい」と望んでいることが多いのですが、それは「小さい子どものようにちやほやかまってほしい」と言っているのと同じことです。

成熟した大人に対して、「ヨシヨシ、何が気に入らないの?」「どうしてほしいの?」などといちいち干渉するのはとても失礼なことです。成熟した大人同士であれば、「何かあった?私にできることがあれば言ってね」で充分です。


(次ページ)ところが、わかってほしい人は、・・・

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