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高齢者への薬物療法はこう考える

高齢者への薬物療法はこう考える

2017年07月06日 (木) 08時00分配信 投稿日:17/07/06 08:00 icon_view 204view

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多くの薬の添付文書には、「高齢者へは慎重に投与すること」と注意喚起が記されています。これは薬理作用が若年成人と高齢者ではやや異なるためです。本稿では、高齢者への薬物療法の考え方のポイントを解説します。

解説:

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【目 次】
  • 1.高齢者の疾患・病態の特徴は?
  • 2.加齢でリスクが増える3つの理由
  • 3.こう変わる! 高齢者の肝代謝・腎排泄

薬物療法は、主に若年成人に対する臨床試験の結果や使用経験をもとに実施されていて、65歳以上の高齢者への薬物療法もまたそれに準じて行われています。しかし、若年成人には有効性が高い薬剤も、高齢者では加齢による生理機能などの変化や、多剤併用によって薬物有害事象が出現しやすく、薬剤の添付文書でも「高齢者へは慎重に投与すること」と注意喚起されています。東京大学医学部附属病院老年病科の入院症例のデータでは、高齢者のおよそ10人に1人、75歳以上の後期高齢者では15%以上に何らかの有害作用が出ていることがわかっています。

高齢者の薬物有害事象の特徴は、緊急入院や重症化する例が多く、多臓器障害を引き起こし、長期入院の要因となることと、服薬アドヒアランス(服用率)の低下によって引き起こされる例が多いことです。実際に入院患者さんにおける薬物有害事象をみると、64歳以下では皮膚症状や肝機能異常、消化器症状など比較的軽度の症状が大半なのに対して、 65歳以上では血液障害、精神神経障害、腎障害などのさまざまな臓器に重い症状を示す率が高かったという報告があります。

次のページでは、高齢者の疾患・病態における特徴を解説します。

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