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メディセレ薬学教育対談(2.2025年の日本を支える薬剤師に贈る-2)

メディセレ薬学教育対談(2.2025年の日本を支える薬剤師に贈る-2)

2010年01月21日 (木) 17時59分配信 投稿日:10/01/21 17:59 icon_view 443view

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=対談を通して、未来の薬学教育のあり方を模索=
株式会社Medisere(メディセレ)児島惠美子社長と、第一線で活躍する先生方の対談をお伝えします。



■【第2回】信頼の裏付け





児島 : 前回(信頼される薬剤師像)、アメリカの薬剤師が高い社会的信頼を得ているということをお話ししてくださいました。
第2回目の対談では、その信頼の裏付けを具体的にお話ししていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

平野 : 薬剤師が身近な存在であることの重要性は前段で述べさせていただきました。では、「身近な存在」は、薬剤師の生活者に対する姿勢だけで表現されるのでしょうか?答えは「否」であります。知識的・技術的な裏付けに加え、生活者の健康の悩みに直接触れることのできるポジションを、長年にわたって築いてきたことを忘れてはなりません。

児島 : 確かに、日本では近年、医薬分業が進み、患者様と薬剤師がコミュニケーションを取る機会が増えてきました。
しかし、これもここ十数年の話です。アメリカでは、日本よりも早くこういった患者様とのコミュニケーションが行われてきたのですね。

平野 : ある薬剤師を「身近な存在」と感じる大前提は、その薬剤師に触れる機会が多いことです。たまたま病気をした時に一度だけあっても、「頼りになる」とは感じても、「身近な存在」にはなりえません。身近で頼りがいのある薬剤師になるプロセスは3つあります。まず、第1のプロセスは、「調剤とOTC、健康食品の総合的なアドバイスができる」ことです。

児島 : 確かに、服薬指導だけでなく、OTCや健康食品、サプリメントなど、セルフメディケーションに関する相談に乗ることで、圧倒的に薬剤師とのふれあいのチャンスが増えますね!

平野 : そうです。ドラッグストアは、20世紀の間は都心立地で物販中心の安売り店でしたが、高齢社会においては、住宅地を中心に半径500m(高齢者の足で徒歩10分)の来店者が多数派となります。病気になった人だけではなく、病気が心配な人、病気にならないよう努力をしたい人の良きアドバイザーになれたら、いざ病気で来店された時に、併用薬や配合禁忌で失敗することがないばかりか、体質や生活習慣に合わせたアドバイスを提供したり、処方した医師に何らかの進言すらできるでしょう。

児島 : 今後は医療用医薬品のみならず、幅広い相談に薬剤師が積極的に関与しなければなりませんね。このためには、今まで以上の知識が要求されます。知識もないのに関与できませんから、薬学生、薬剤師は、当然勉強しなければなりません。現在、生涯教育や大学院へ進学する現役薬剤師が多いのも、このような勉強の必要性をみんな感じているからだと思います。

平野 : 薬剤師さんの中には、「OTCや健食まで勉強したくない」とか「効き目も大したことない(証明されてない)ものに携わりたくない」という方もいらっしゃるでしょう。では、これらすべての方に医療機関へ行っていただくように進言するのでしょうか?コスト面でも大変なことになります。
でも、それ以上に大切なことは一般の方の健康や医療に対する関心を高めることに、薬剤師が協力するのかしないのかというところです。あまり効果を期待できない薬もあるでしょう。民間伝承を信じ込んでいて、なかなか手に負えない患者さんもいるに違いありません。これを頭から否定するのではなく、普段から相談に乗り、信頼を得ることで、本当に大切な時に大きな役割を演ずることができるのです。

児島 : 確かに、このような相談に乗ってくれる「身近な存在」は、社会にとって必要不可欠です。また社会的貢献度も非常に高いですね。今後、医療費(医療保険支出)を抑制するために、多くの医療用医薬品が保険適用をはずれ、OTCスイッチされる動きがあります。第92回薬剤師国家試験(2007年3月実施)でも、スイッチOTCに関する問題が初めて出題されています。

平野 : そうです。患者数は高齢化によって増える一方で、医療費抑制調剤のため、医療用医薬品の単価や保険適用の範囲は縮小の方向にあります。「調剤しかできない」薬剤師の運命はお寒いものがある。一方、医療用医薬品(調剤)、現在医療用医薬品からスイッチされるOTC、既存のOTC、健康食品を総合的に理解し、うまく使い分けのできる薬剤師は非常に身近で、貴重な存在になります。

(次のページ)「第2のプロセス―「予防医療への関わり」」へ・・・

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