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HER2陽性乳がん患者は遺伝子検査が抗HER2治療の選択に役立つ可能性

2015年08月28日(金)10時00分配信 配信日:15/08/28 10:00 icon_view618view icon_view618view

HER2陽性乳がん患者のうちPIK3CA遺伝子に変異を持つ人は、抗HER2薬を2剤併用しても奏効率が低いという研究結果が、The Oncologist 誌で発表された。より効果が期待できる治療法を選択する上で、PIK3CA変異の有無を調べる遺伝子検査が役立つ可能性がある。

 

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写真はイメージで、記事と直接の関係はありません。(写真:DncnH/クリエイティブ・コモンズ表示 2.0 一般)

 

■増える抗HER2療法の選択肢

抗HER2療法は臨床試験中のものも含め、選択肢が増えつつある。CHER-LOBと呼ばれる第2相試験では、術前化学療法にトラスツズマブ単剤、ラパチニブ単剤、トラスツズマブとラパチニブの2剤をそれぞれ加え、無作為に割り付けたHER2陽性乳がん患者に投与した。

この結果、いずれも単剤では奏効率が25%~26.3%だったが、2剤併用は奏効率が46.7%と効果が高いことが明らかになった。しかし一部の患者では、2剤併用の奏効率が低かったことから、イタリア国立腫瘍研究所がその要因を探るべくバイオマーカーの解析を行った。

 

■PIK3CAの変異で奏効率に違い

研究者らは、抗HER2治療への抵抗性に関連する遺伝子変異など、治療反応に影響するようなマーカーを特定すべく、腫瘍サンプルを解析した。

乳がんでは、ホスファチジルイノシトール3-キナーゼ(PI3K)/AKT経路の異常はよくみられる。本研究のHER2陽性乳がん患者についても、20%にPIK3CA遺伝子の変異が見られた。一方、残り80%の患者のPIK3CA遺伝子には変異がない野生型だった。

PIK3CAに変異のある患者では、トラスツズマブとラパチニブの併用療法の奏効率は12.5%と、変異を持たない患者の奏効率48.4%に対して、4分の1でしかないことが明らかになった(p=0.06)。

 

■個別化治療への可能性

こうした知見から研究者は、HER2陽性乳がん患者ではPIK3CAの変異の有無が、抗HER2薬剤を使った併用療法の奏効率予測に役立つ可能性があると考えている。HER2陽性乳がん患者向けの抗HER2治療の選択肢は増えており、どの抗HER2治療が患者に効果的かを予測できるバイオマーカーを見つけることで、将来的に個別化治療が可能になると研究者は話している。

 

(Navigene編集部)

 

(情報提供元: ナビジーン)

 

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