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抗がん薬調製ロボを開発‐九大病院、安川電機などが連携、夜間の無人運転を実現へ‐九州大学病院薬剤部、安川電機、日科ミクロン

2015年11月18日(水)10時00分配信 配信日:15/11/18 10:00 icon_view604view icon_view604view

九州大学病院薬剤部は安川電機、日科ミクロンと共同で抗がん薬を全自動で調製するロボットを開発し、一部の患者を対象に9月から実際の活用を開始した。片腕に七つの関節を持つヒト型双腕ロボットが、きめ細かな動きで抗がん薬を調製する。ストッカーを併設して夜間などに無人でも稼働するよう機能開発を進め、来年4月以降の発売を目指す計画だ。

抗がん薬を注射器で処方通りに抜き取り、輸液に混合して払い出す工程をロボットが無菌環境下で自動的に行う。正確な調製によって抗がん薬投与の安全性が向上するほか、医療従事者の抗がん薬曝露を低減できる。ロボットに業務を代替させることで、薬剤師のマンパワーの効率的な活用にも役立つ。

他社のロボットは単腕または天井つり下げ式の単腕2本で稼働するのに対し、胴体に双腕を備える安川電機製のロボットは可動範囲が広く、複雑でなめらかな動きを可能にする。調製後の輸液の口にキャップを取り付ける作業などを器用に行える。

抗がん薬調製ロボットでは世界で初めてストッカーを備える計画だ。予め照合確認を終えた抗がん薬などを載せたトレイが、医師の調製実施指示を受けてストッカーエリアから自動的に調製エリアに移動。双腕ロボットによる調製が行われた後、再びストッカーに収納される。

この機構によって無人の長時間自動運転が可能になる。九州大学病院では医師の抗がん薬調製実施指示の約3割は夜間に出されるが、その指示を受けて夜間に無人でロボットによる調製を実施できるため、業務の効率化を図れるという。

調製時には、抗がん薬の種類を自動的に照合し、重さを量って、抜き取った抗がん薬の量を鑑査している。重量測定の工程が加わるため、ヒトに比べて調製時間は長くなるが、正確で高精度な調製を行える。

また、抗がん薬調製ロボットでは世界で初めて、調製後の輸液バック表面の抗がん薬の付着をオゾン水で洗浄、分解できる機能が搭載された。

抗がん薬の凍結乾燥製剤の溶解作業もロボットで行える。ヒトが調製する場合、この作業に時間を要するが、その省力化にも役立つ。

ロボットで調製可能な抗がん薬は現在12品目。発売時には15品目まで対応可能にし、その後も対応品目を増やす考え。汎用抗がん薬を対象に対応を進めており、15品目まで可能になれば九州大学病院の場合、全体の調製件数の5~6割をロボットで代替できる。薬剤師のマンパワーの2人分以上を削減できるという。

今年9月から1診療科のがん患者への投与を開始した。現在の使用実績は2人。今後、ストッカーの開発や電子カルテとの連携を進め、来年4月以降に本格的な活用に踏み切る計画だ。併せて他の医療機関への販売を開始する。

安川電機、日科ミクロンの両社が抗がん薬調製ロボットの開発を企画。九州大学病院の参画を得て約2年前から開発に取り組み始めた。

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写真:ヒト型双腕ロボットが、きめ細かな動きで抗がん薬を調製する


(情報提供元: 薬事日報)

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