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ヒトゲノムから新薬開発、治験開始へ フランス

2012年01月25日(水)17時00分配信 配信日:12/01/25 17:00 icon_view4677view icon_view4677view
■日本のシーズ、治験開始へ

ヒトゲノムが、ついに臨床応用準備の大詰めを迎えた。南フランス、リヨンの医療機関では、肉腫に対する世界初となる抗体薬の承認を目標に、第一相臨床試験を開始した。 この薬は、ゲノム研究の第一人者、中村祐輔教授(東京大学医科学研究所)の研究室では、マウスで肉腫が消える実験を成功させており、今回の新薬は創薬ベンチャー企業の、オンコセラピー・サイエンス(川崎市)が開発を担当してきた。中村教授は、これまで内閣官房医療イノベーション推進室長に就いていたが、昨年末に辞職、3月には東大も退職予定で、今後海外でのがん治療などの研究に専念するという。

■すでに2人の患者が利用開始

治験は、リヨンのレオンべラールセンターにて行われている。同センターの教授で、欧州がん治療機構の理事長を務めるジャン・イブブレ氏は、最初の被験者はフランス国籍の40代の男性であることを明らかにし、1月中旬に安全性確認のため、1回目の抗体薬投与を行った。急性の副作用などは見られておらず、2月から本格的治療薬を投与予定。治験開始を公表した1月19日、中村教授はリヨンで開催された国際会議の場で講演を行い、急性の副作用が見られなかったことで不安材料がひとつ解消したとしている。

今回の治験の対象となったのは、悪性腫瘍の滑膜肉腫。これまで、有効な治療薬がなかったので、今回の治療結果に期待が寄せられる。新薬は、日本で開発された「シーズ(研究の種)」だが、フランスでは補助金の助成などで、臨床応用への開発に積極的であったため、国境を超えたスタートとなった。
(情報提供元:エスタイル)

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