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潰瘍発症のリスクが低い薬剤、セレコキシブ

2013年03月12日(火)17時00分配信 配信日:13/03/12 17:00 icon_view1370view icon_view1370view
■ロキソプロフェンとセレコキシブ

日本医科大学大学院消化器内科教授、日本消化管学会の理事長である坂本 長逸氏は、国内の多施設において非ステロイド系消炎鎮痛薬による消化器官へのリスクの比較試験を実施した。

結果としてセレコキシブ群がNSAIDsに比べて胃や十二指腸潰瘍の発現の確率が圧倒的に低いことを立証した。セレコキシブの薬剤名はセレコックスである。

■従来の主要薬剤、ロキソプロフェン

従来の臨床現場では、非ステロイド系消炎鎮痛薬であるNSAIDsが多く使用されてきた。なかでも主要薬剤として使用されているのはロキソプロフェンである。しかし現場では服用に伴い、消化器官に潰瘍が発症するなどのリスクを否定できなかった。

ロキソプロフェンの商品名となる薬剤はロキソニンをはじめとし、ロルフェナミンやロキペインがある。

■胃や十二指腸潰瘍の発症率

今回の試験結果でロキソプロフェン群による胃や十二指腸潰瘍の発症状況が27.6%であるのに比べ、セレコキシブ群は1.4%と発症のリスクが低く留まった。

なお胃十二指腸潰瘍とびらんを併合したテストでもロキソプロフェン群が53.9%に対し、セレコキシブ群は36.5%とセレコキシブ群の高い安全性が認められる結果となった。

この試験はボランティアの40歳から74歳までの健康な189人によって試行された。

第一区分では胃と十二指腸の潰瘍の発症の頻度、第二区分では患者の自覚症状を試験し、その中にはプラセボも含ませて試験した。プラセボは偽薬とされる品であり、薬剤としての効果はない。見かけが薬剤の様に見えるので、薬による治験者の自覚症状を確認する時に「薬を飲んだから良くなったような気分」などのニセの精神状態に陥る症状を見破る為に、プラセボと本物の薬での比較が行われる。

坂本氏の専門分野は上部消化管疾患であり、著作には「薬剤性消化管障害ーNSAIDs ・アスピリン」や「腫瘍内視鏡学」「ヘリコバクター・ピロリ胃炎ーエビデンスとプラクティス」などがある。
(情報提供元:エスタイル)

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