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ノロウイルスの性質解明、薬開発へ期待

2013年07月06日(土)09時00分配信 配信日:13/07/06 09:00 icon_view1088view icon_view1088view
■北海道大学などの研究グループが発表
毎年、多くの感染者が発生し、胃腸炎などを引き起こすことで知られるノロウイルス。これまでその生態などについては、未解明な部分が多かったが、北海道大学の佐野大輔准教授、三浦尚之博士研究員らの研究グループが、ノロウイルスを特異的に捕捉する腸内細菌が存在することを、世界で初めて証明し、その性質の一端が明らかになってきたことから、注目を集めている。

28日同大学から発表された研究結果によると、腸内細菌エンテロバクター(Enterobacter sp. SENG-6)を単離した状態で、ノロウイルス粒子との吸着能力評価、粒子吸着部位の探索をおこなったところ、この腸内細菌が血液型決定抗原様物質を細胞外に分泌していて、そこにノロウイルス粒子が強く捕捉されることが確認できたという。

■感染抑制、薬の開発、新たな除去処方の確立に期待

研究結果から、この腸内細菌にノロウイルスを捕捉させることによって、腸の細胞へのノロウイルス感染を抑制できる可能性があり、今後薬の開発などに役立つものと考えられる。また、研究グループでは、ノロウイルスを大量に含む下水を処理する際にも、ノロウイルスをこの腸内細菌に捕捉させた後、ろ過を行えば、大きな口径をもつ膜であってもノロウイルスをこし取って除去することが可能となると予想され、新たな水中のノロウイルス除去手法が確立されることも期待できるとしている。

ノロウイルスでは、毎年おう吐や下痢による脱水症状などが原因で、感染したお年寄りなどが死亡するケースも報告される。しかし、感染経路が完全には解明されておらず、感染拡大を防ぐ有効な手立てが構築できていない。今回の研究が新薬開発はもちろん、ノロウイルス対策に新たな道を拓くことにつながることを期待したい。
(情報提供元:エスタイル)

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