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無菌調剤室の共同利用、3薬局で構築‐スギ薬局、ウエルシア薬局と連携‐堺市薬剤師会

2015年10月02日(金)10時00分配信 配信日:15/10/02 10:00 icon_view730view icon_view730view

大阪府の堺市薬剤師会はスギ薬局、ウエルシア薬局と連携して、堺市内にある3者の薬局がそれぞれ保有する無菌調剤室の共同利用の運用を今年5月から開始した。堺市薬の会員薬局は2時間1000円で、これら3薬局の無菌調剤室を利用できる。スギ薬局、ウエルシア薬局がグループ外の薬局に無菌調剤室の利用を開放するのは今回が初めて。薬剤師会のインフラだけでなく、大手チェーン薬局を巻き込んで、薬剤師の在宅医療支援体制を構築できたこの取り組みは、全国から注目を集めそうだ。

堺市薬は約2年前に「地域医療連携室」を立ち上げ、地域の医療機関や各職種と薬局をつなぐ窓口の設置、広報の強化などに取り組み、薬剤師の在宅医療への参画を支援してきた。その一環として会営薬局の無菌調剤室の共同利用に着手。その過程で「会営薬局だけでは堺市全域を網羅できないため、無菌調剤室を持つ堺市内の薬局を調べたところ、3薬局が地域にバランス良く配置されていた。市民のために、それぞれが持つ財産の活用を提案し、受け入れていただいた」と堺市薬副会長の鹿嶋重二郎氏(カシマ薬局)は語る。

スギ薬局、ウエルシア薬局ともに全国各地域に無菌調剤室を設置した薬局を展開。各グループ薬局間での共同利用は行っていたが、グループ外の薬局に開放するのは今回が初めてだ。

社内外の調整にあたったスギ薬局医薬営業5部の田中淳氏は「今後の地域包括ケアシステムの構築を考えると、薬剤師の中心は薬剤師会。そこが進める事業に協力するのは普通の考え方」と指摘。社内でも反対する声はなく「全国初の取り組みになるため、まずは堺市でどうなるのかやってみようとなった」と振り返る。ウエルシア薬局調剤在宅本部の小田長晶子氏も「わが社の池野会長から『地域に貢献するため積極的に取り組むように』という声があった」と話す。

具体的な運用方法については、3者に加えて大阪府薬剤師会、大阪大谷大学、市立堺病院、オブザーバーとして堺市環境薬務課が参加する共同利用検討協議会を立ち上げ、昨年3月から話し合いが進められた。共同利用規定や契約書、利用指針のほか、3薬局における無菌調剤室の利用手順をまとめたマニュアルなどを作成し、今年5月から実際の運用を開始した。

無菌調剤室の共同利用が可能なのは、堺市薬会営薬局、スギ薬局堺美原店、ウエルシア薬局大庭寺2号店の3薬局。無菌調剤の実務研修と座学の研修を受けた薬剤師が所属している薬局が利用できる。

利用の申し込みは堺市薬が一括して受け付け、事務手続きも支援する。必要な書類の整備や事前手続きを終えた薬局が、3者の薬局とそれぞれ契約を結ぶことによって、利用可能になる。

現在、共同利用の契約を結んだ薬局数は17軒。複数の契約を結んだ薬局も存在するため、提供薬局ごとの契約件数は、会営薬局17軒、ウエルシア薬局大庭寺2号店4軒、スギ薬局美原店1軒という内訳になる。

堺市薬に所属する271薬局のうち、条件を満たした薬剤師が存在するのは約30薬局。このうち半数強が契約を締結した。契約を結んだ薬局は、無菌調剤が必要な患者の在宅医療に対応できる体制にある。

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写真:堺市薬会営薬局の無菌調剤室


(情報提供元: 薬事日報)

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