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BRCA2遺伝子関連がんが治療抵抗性となる原因を特定

2015年07月23日(木)10時00分配信 配信日:15/07/23 10:00 icon_view404view icon_view404view

BRCA遺伝子に特定の変異があった場合、乳がんや卵巣がんなどの発症リスクが高まることが知られているが、BRCA遺伝子のDNA修復の働きを助ける分子がこのほどエール大学の研究者らにより発見された。この研究結果はMolecular Cell誌の7月2日号にて報告された。

 

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写真はイメージで、記事と直接の関係はありません。(写真:Kevin Dooley/クリエイティブ・コモンズ表示 2.0 一般)

 

■細胞の生存に必要なDNA修復

米国国立癌研究所(NCI)の発表によれば、乳がんを発症した女性の5~10%(遺伝性乳がんの20~25%)、卵巣がんを発症した女性の10~15%がBRCA1とBRCA2変異によるものであり、本研究では、この遺伝子変異を有している女性は全体の60%にも上るという。

BRCA2は、本来、傷ついたDNAを修復するがん抑制遺伝子で、変異があるとゲノム不安定が生じて、反対に乳がんや卵巣がん、前立腺がん、膵臓がんなどのがん発症リスクを高めてしまう。研究者らは、BRCA2が傷ついたDNAを修復する際、DNAを模倣する補助因子DSS1と呼ばれる分子が決定的な役割を果たしていることをつきとめた。

正常細胞と同様に、がん細胞でもDNA修復が行われており、がん細胞の場合は、異常なDNAを異常なままの形に修復して増殖を続けている。このDSS1がなければ、変異したBRCA2遺伝子はがん細胞の生存においても必要なDNA修復ができないことになる。

 

■DNA修復の阻害で薬剤への抵抗性を減らす可能性

BRCA変異を持つがん患者は、こうしたDNA修復経路を標的にする化学療法薬剤で治療を受けるが、やがては薬剤に対して耐性ができてしまう。そしてBRCAタンパクに二次的な変異が生じることとなり、がんはさらに増殖する。

DNA修復を阻害する経路で重要な役割を果たしている物質や、その働きを完全に解明できれば、それだけを標的とする薬剤の開発が可能になる。そうした意味で今回の知見は、「DSS1の機能を阻害する薬剤を開発し、オラパリブなどの既存の化学療法薬と併用すれば、薬剤耐性の獲得を減らせる可能性がある」と研究者は話している。

 

(Navigene編集部)

 

(情報提供元: ナビジーン)

 

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