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マンモグラフィ検診で乳がん死亡率は減少しない可能性

2015年07月27日(月)10時00分配信 配信日:15/07/27 10:00 icon_view311view icon_view311view

マンモグラフィによる乳がん検診率が増加しても乳がん死亡率は低下しないことが、米国の地域別の調査研究で報告された。

また、マンモグラフィ検診によって小さな腫瘍の発見率が上昇したものの、2cm超の大きい腫瘍の発見率は低下しないことも明らかになり、過剰診断の可能性も示唆された。この研究はJAMA Internal Medicine誌電子版に7月6日掲載された。

 

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写真はイメージで、記事と直接の関係はありません。(写真:Daniel Zedda/クリエイティブ・コモンズ表示 2.0 一般)

 

■乳がん検診について

米国では毎年約23万人の女性が乳がんの診断を受け、約4万人が乳がんによって死亡している。乳がん検診のガイドラインは学会・団体によってばらつきがあるが、米国予防医療作業部会(USPSTF)では50?74歳の標準的なリスクの女性では2年に1回乳がん検診を受けることを推奨しており、50歳未満の場合は個々の判断に委ねるとしている。

乳がん検診は乳がんを早期発見・治療し、乳がんによる死亡を減らすことを目的に実施されている一方、検診の有効性と、その不利益の評価は難しい側面もある。将来、命を脅かすことのない、検診でしか見つからないがんを発見してしまう「過剰診断」のおそれも指摘されている。

 

■マンモグラフィ検診率が増加しても乳がん死亡率は低下せず

今回のハーバード大学による研究では、がん患者データベース SEERに登録された米国547郡の女性1,600万人(40歳以上)の中から、2000年に乳がんと診断された53,207人を10年間追跡調査し、乳がん検診率、診断率、腫瘍サイズおよび乳がん死亡率の関係を調べた。

調査の結果、各群のマンモグラフィ受診率は39?78%と地域差が認められたが、高受診率が死亡率に影響することはなかった。全体では、検診率が10%増加すると乳がん診断率が平均16%増加したが、10年間の乳がん死亡率は低下していないことがわかった。

 

■過剰診断につながる可能性も

今回の調査では、マンモグラフィによって2cm未満の腫瘍の発見率の上昇が認められたが、乳がんがより進行していると考えられる2cm超の腫瘍の発見率は減少していなかった。研究者らは、主に小さな腫瘍を検出するマンモグラフィ検診が過剰診断につながることも示唆している。

本研究が、集団レベルでの相関を検討する生態学的研究であることの限界や、未知の因子が乳がん死亡率に関与している可能性なども考慮すべきであり、今回よりも大規模な先行研究で、乳がん検診によって乳がん死亡率が低下するとの相反する結果も報告されている。

 

(Navigene編集部)

 

(情報提供元: ナビジーン)

 

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