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乳がん、卵巣がんの遺伝子の謎が解明される

2015年08月21日(金)10時00分配信 配信日:15/08/21 10:00 icon_view341view icon_view341view

数十年前から謎だった一部の乳がん及び卵巣がんの遺伝的要因の解明に一役買った研究が、科学誌Cell誌に掲載された。英フランシスクリック研究所の研究者らは、5年に及ぶ線虫研究の末、鍵を握るタンパク質がRAD51を活性化させ、がんを誘発するDNA損傷を修復する機序を明らかにした。

 

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写真はイメージで、記事と直接の関係はありません。(写真:Ethan Lofton/クリエイティブ・コモンズ表示 2.0 一般)

 

■RAD51類縁タンパク質の役割

RAD51やBRCA1/2遺伝子の変異は乳がんや卵巣がんの発症リスクを上昇させる。これらの遺伝子によって生成されるタンパク質が連携してDNA損傷を修復する機序と、これらの遺伝子に変異が起きるとがんを引き起こしやすいことはすでに明らかにされている。

一方、RAD51遺伝子の類縁タンパク質の異常も乳がんや卵巣がんのリスクを上昇させるが、その仕組みは不明であった。研究チームは、類縁タンパク質がRAD51の遺伝子構造を変化させることで活性化させ、DNA修復能力を劇的に高めるメカニズムを解明した。

 

■がん発症を阻止する強力な因子

研究の主著者によると、これら類縁タンパク質は30年余り謎に包まれていたが、細胞の損傷を修復し、乳がんや卵巣がんの発生を阻止する中心的役割を果たしており、その役割はBRCA遺伝子と同程度であるという。

この作用機序の解明は、効果的で忍容性の高い治療の開発につながる可能性がある。

 

■がん個別化治療への応用

英国では乳がんは最も発症率が高いがんで、新規患者は年間約5万人、卵巣がんは女性のがんの第5位で毎年7千人が新たに診断を受けているが、これらのの20例に1例が遺伝的な遺伝子異常により発症する。

開発中のPARP阻害剤は、BRCA1/2遺伝子に変異がある患者のがんに対する標的治療であるが、類縁タンパク質に遺伝的異常を有する患者も今後この種の薬剤が効果的である可能性がある。

 

(Navigene編集部)

 

■外部リンク Cancer Research UK
Scientists solve breast and ovarian cancer genetic mystery
http://www.cancerresearchuk.org/about-us/cancer-news/press-release/2015-07-16-scientists-solve-breast-and-ovarian-cancer-genetic-mystery


(情報提供元: ナビジーン)

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