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米国で広がる乳がん再切除手術を防ぐには

2015年08月24日(月)10時00分配信 配信日:15/08/24 10:00 icon_view289view icon_view289view

米国では、乳がんの腫瘍摘出術を受けた患者の10%から50%が、断端陽性のための再手術を受けている。乳房部分切除の際に切除腔薄切マージン(腫瘍の切除腔の全周組織)の切除を行うことで、断端陽性や再手術が減少する可能性が新たに示されたことを受け、New England Journal of Medicine(NEJM)誌8月6日号に、再手術率は減らせるとのEditorialが掲載された。

論説では、スローンケタリング記念がんセンターのHiram Cody III医師と Kimberly Van Zee医師が、乳房部分切除の際に切除腔の全周組織を追加削除することで再手術率が低下し、特にこの手技が非浸潤性乳管がん(DCIS)成分を含む腫瘍に有効であったという試験結果について言及している。

 

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写真はイメージで、記事と直接の関係はありません。(写真:Ignacio Palomo Duarte/クリエイティブ・コモンズ表示 2.0 一般)

 

■多すぎる乳がん再手術

再手術は患者にとって、精神的、肉体的、そして経済的にも大きな負担であるとし、Cody 氏らは、再手術の頻度は減らすことができるはずだと主張している。切除腔薄切マージン切除は新たな手技ではなく、スローンケタリング記念がんセンターでは、2008年から実施してきた。これまで有効性を示す後ろ向きデータはあったものの、今回の初となるランダム化対照試験で、その有効性が示されたのだ。

切除腔薄切マージン切除では乳房から組織を50%多く切除したとしても、今回の臨床試験に参加した患者による手術後の報告をもとにすれば、審美的アウトカムも創傷合併症リスクも非薄切群の患者と同等であった。ただし、審美的アウトカムについては、長期的な観察により変わる可能性もある。

 

■非浸潤性乳管がん(DCIS)やDCIS成分を含む浸潤性腫瘍は断端陽性率が高い

さらに本試験では、非浸潤性乳管がん(DCIS)やDCIS成分を含む腫瘍に、断端陽性がより多くみられることが明らかになったため、そうした腫瘍の場合は特に切除腔薄切マージン切除を実施することが有効である可能性が示されたという。

また再手術率を減らすために多分野の専門家からなる集学的アプローチも、重要であると、Cody氏は述べている。米国乳腺外科学会(ASBS)は、放射線医、外科医、病理医が連携して断端陽性率と再手術の必要性を減らすその他の手法についても、Annals of Surgical Oncology誌の7月28日号で発表している。

 

(Navigene編集部)

 

(情報提供元: ナビジーン)

 

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