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浸潤性乳がん患者の予後が過去40年で改善―米NCI調査

2015年08月25日(火)10時00分配信 配信日:15/08/25 10:00 icon_view1016view icon_view1016view

1970年代以降、欧米諸国の乳がん死亡率は減少しているが、原発性浸潤性乳がんと初めて診断された女性では、腫瘍の大きさとエストロゲン受容体(ER)の状況が生存転帰の改善に関与していると、米国国立がん研究所(NCI)が「Journal of Clinical Oncology」誌電子版に7月20日発表した。

 

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写真はイメージで、記事と直接の関係はありません。(写真:Bruno Cordioli/クリエイティブ・コモンズ表示 2.0 一般)

 

■乳がんの生存率は全体的に改善

1973~2010年における乳がん診断後の生存率は、がんが局所および領域にとどまった早期の段階で診断されたすべての女性で改善している。診断時の年齢が70歳未満の患者の短期(5年以内)死亡率は、転移がんでも減少しており、長期死亡率(5年以上生存)にいたっては、早期がんのすべての年齢群で改善している。

NCIのSEERデータベースの新たな分析では、診断時の腫瘍の大きさは1980年代から縮小しているにもかかわらず、腫瘍の大きさが死亡率の改善に与える影響は70歳未満では極めて小さい。しかし、局所および領域乳がんと診断された70歳以上の女性においては、予後改善の約半数が発見時の腫瘍径の変化で説明できるという。

 

■腫瘍の大きさとエストロゲン受容体(ER)の状況が、死亡率改善と関連

またこの研究で、ERの発現状況の違いによる改善は、診断後5年以内の70歳以上の女性に限られ、それ以外ではほとんど見られなかった。

NCIの研究チームは、乳がん診断時の年齢、診断年、腫瘍の大きさ、リンパ節状況(陰性または陽性)、病期(局所,領域または転移性)、ER状況(陰性、陽性、不明)などのデータを分析した。その結果、各病期で腫瘍が小さいほど、死亡率の改善傾向が示された割合は70歳未満で17%以下であったが、70歳以上では、局所乳がんで49%、領域乳がんで38%であった。さらに、この割合は年齢に関係なく、診断後5年以上より診断後5年以内でより大きいこともわかった。

 

■治療成績と診断精度の向上が生存率改善の要因

乳がん生存率の改善には治療の向上が寄与している。しかし、1990年以降、治療が困難なER陰性腫瘍の割合が減少していることから、腫瘍の生物学的特性の変化も改善に影響している可能性がある。

また、早期における生存率の改善は、診断方法の向上による可能性もあり、今後も各病期における予後は改善していく傾向にある。今回の研究により、あらゆる年齢の女性の乳がん生存率に関連する因子の解明につながると、研究者らは述べている。

 

(Navigene編集部)

 

■外部リンク
National Cancer Institute
Changing patterns in survival for U.S. women with invasive breast cancer
http://www.cancer.gov/news-events/press-releases/2015/changing-survival-patterns-breast


(情報提供元: ナビジーン)

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