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10年後の産業ビジョン策定‐日本発医薬品、世界の13%に‐日本製薬工業協会

2016年01月18日(月)10時00分配信 配信日:16/01/18 10:00 icon_view431view icon_view431view

日本製薬工業協会(製薬協)は、10年後となる2025年の製薬産業のあるべき姿を示した「産業ビジョン2025」を策定した。ビジョンでは、製薬企業が医療ビッグデータなどの活用を通じて革新的な新薬を創出し、グローバル展開へとつなげ、その結果として高付加価値産業として日本経済を牽引し、健康寿命延伸に貢献していくという方向性を示した。25年には日本発医薬品の世界市場での品目数シェアが10%から13%以上、個別化医療、先制医療の品目数が20%を占め、難病・稀少疾患治療薬の国内新薬承認数が過去5年比較で倍増するとの将来像を実現する。創薬の好循環を生み出し、国際競争力強化につなげる。

同ビジョンは、新薬開発成功確率の低下や研究開発費の高騰、グローバル化など製薬企業の事業リスク増大を背景に、日本発世界的新薬を生み出すため、製薬協で戦略的方向性を議論し、このほど策定した。ビジョンの具現化に向けて取り組むべき要素として、「先進創薬で次世代医療を牽引する」「世界80億人に革新的な医薬品を届ける」「高付加価値産業として日本経済をリードする」「健康先進国の実現を支援する」「志高き信頼される産業となる」の五つを示した。

多田正世会長は、15日に都内で記者会見し、「日本市場だけで製薬企業が生き残ることが難しくなり、グローバル展開が企業として生き残るファクターになる」と強調。その上で、「製薬協に加盟する製薬企業を見ても、海外展開は限定的で地球上の人々に届いているとは言えない。25年にはそれが実現できるようにしたい」と語った。

特に最初のステップである先進創薬が大きな課題と位置づける。遺伝情報などの個人情報や疫学情報をもとに、疾患発症前に診断や効果・安全性を予測し、予防・先制医療を行う(P4医療)の概念に、既存技術を高度化・融合させ、個別化医療や患者参加型医療のイノベーションを生み出す「P4+1医療」の新たな概念を提唱した。

「P4+1医療」の実現に向けては、全国民の健康・医療データを集積した医療ビッグデータを創薬に有効活用するためのデータベース構築や、産学官連携による創薬生産性向上、業界内連携・多職種連携による創薬技術とノウハウの融合に積極的に取り組む必要性を指摘し、「世界最高レベルの創薬力を獲得する」との目標を掲げた。さらに、世界最高レベルの治験実施体制の構築や薬事承認制度の充実、研究開発を促進する税制に関する提言を行っていく。

ビジョン2では、自ら創出した革新的な新薬を、25年時点の世界人口として予測される80億人に届けていく。革新的な医薬品の創出、グローバル展開を推し進め、第3段階の「高付加価値産業として日本経済をリードする」ビジョンを実現するという流れだ。

厚生労働省が定めた「医薬品産業総合強化戦略」では、グローバル展開できる革新的な新薬を要求し、製薬企業に対してM&Aによる規模拡大を促す強いメッセージが記載されていたが、今回のビジョンでは「製薬企業はステークホルダーの意向を踏まえつつ自ら最適解を求め、決断していく」にとどまっている。

多田氏も「規模が大きくなれば新薬を生み出すことができるわけではないし、それは各企業が決めるべきこと。今回、方向性を示したので、各企業が具体化する上で、経営者が考えていくと思う」と述べた。

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(情報提供元: 薬事日報)

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