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震災で割れたガラス、ステンドグラス作品として再生…宮城県立こども病院へ

2011年08月10日(水)17時03分配信 配信日:11/08/10 17:03 icon_view1179view icon_view1179view
■ステンドグラス作家の作品、宮城県立こども病院へ

宮城県立こども病院に、ステンドグラスが寄贈された。作品のタイトルは「ソフィーの森(知恵の森)」。縦120センチ、横30センチのステンドグラス4枚でひと組と作品になっている。

制作したのは仙台市青葉区在住のステンドグラス作家・二階堂紀恵さん(56)。4枚組のステンドグラス「ソフィーの森」は、隠し絵の手法が採り入れられている。森の中にカブトムシやフクロウ、キリンやライオンなど、子どもたちの大好きな生き物がたくさん隠れている。

子どもは病院をあまり好きでないことも多い。二階堂さんの隠し絵ふうのステンドグラスは受診した子どもの心を和ませるだろう。

■震災、ガラス工房も被害

この大きく美しいステンドグラス、実は震災で棚が崩れ、破損してしまった色ガラスを再生して作ったもの。二階堂さんが所属する工房「ガラスロード」は仙台市内にあり、震災の被害は甚大だった。

地震で棚が崩れたことにより、棚に収納してあった30センチ角の色ガラスのほとんどが破損した。500枚以上あった色ガラスの中には、ヨーロッパ製の高価なアンティークガラスも多く、入手困難な貴重なものも多数あるという。

■砕けたガラスから「ソフィーの森」制作、寄付へ

粉々に砕け散ったものが多かったが、二階堂さんは比較的形を保っているガラスを集め、ステンドグラスを制作開始し、1か月ほどで「ソフィーの森」を完成させた。友人である宮城県立こども病院の副院長・白根礼造さんに寄贈先を相談したところ、子ども病院に取り付けられることになったという。

子ども病院の外来の窓に取り付けられる予定のステンドグラス。副院長の白根さんは次のように語っている。

「窓の外の里山風景と重なり、病院らしくない、いい雰囲気を醸し出してくれるでしょう」

貴重なガラスのほとんどが破損してしまったと聞くと、震災の悲惨さを改めて思い知る。しかし、震災の被害に遭っても、このような癒し効果を生む「再生方法」もあるのだと気付かせてくれた。希望につながるステンドグラスだ。

編集部 深谷
(情報提供元:エスタイル)

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