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iPS細胞から精子、次世代マウス誕生

2011年08月15日(月)09時00分配信 配信日:11/08/15 09:00 icon_view615view icon_view615view
■iPS細胞 再生医療応用プロジェクト

京都大学では、iPS細胞 再生医療応用プロジェクトとして、様々な組織の細胞に変化できるという特性を持つiPS細胞を医療に活用する研究が行われてきたが、5日の米科学誌セル電子版に、同大学斎藤通紀(みちのり)教授らの研究グループが、iPS細胞から、精子を作り、健常なマウスを誕生させることに成功した報告が公表された。

■iPS細胞から精子、次世代マウス誕生

斉藤教授らは、マウスのiPS細胞から精子や卵子のもとになる「始原生殖細胞」を作り、これを精子を作る事が出来ないマウスの精巣に移植したところ、成熟した精子ができた。この精子を体外受精させ、代理母となるメスのマウスに移植したところ、3~4割の確立で、子供が生まれた。

もう一つの万能細胞であるES細胞(胚性幹細胞)から作った精子でも、同様に子供が生まれた上、ES細胞から出来た精子によって生まれた子供では、更に正常のマウスとの交配で孫世代も生まれた。iPS細胞から作られた精子から生まれたマウスでは、まだ孫世代は生まれていないが、理論的には同様の結果が見られると期待されている。

■不妊治療への活用への期待

米国の研究チームは、これまでに、ヒトの始原生殖細胞を作ることに成功しているが、正常に成熟した精子や卵子といった生殖細胞については、まだ報告がされていない。また、文部科学省は倫理的観点から、人工的に作った精子と卵子での受精は禁止している。iPS細胞から生殖細胞を作る研究は将来不妊の治療に貢献すると期待が寄せられている。
(情報提供元:エスタイル)

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