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II型糖尿病の、強化血糖降下療法は危険??


II型糖尿病患者に対して行われている強化血糖降下療法は、実は心血管関連死亡リスクを下げず、逆に重度の低血糖リスクを2倍以上に高めることが、フランスのルイプラルド病院臨床研究センターのキャサリン・コルヌ氏らの研究で分かった。この論文は、7月27日にイギリス医師会誌「BMJ」のオンライン版に掲載されている。
■尿中アルブミンは上昇を防げる
コルヌ氏らは、医学データベースを用いてII型糖尿病患者に対する強化血糖降下療法の効果を比較した無作為化比較試験を抽出し13件の試験と3万4533例のメタ分析を行った。結果、非致死的心臓発作リスクは15%、腎障害、心疾患の指標のアルブミン尿リスクは10%低下していた。しかしながら、重度の低血糖発症リスクを2.33倍の増大させていた。
それどころか、心血管関連死亡リスク、全死因死亡リスクは有意な差は見受けられなかった。即死に直結する、低血糖のリスクを上げてまで強化血糖降下療法は必要なのか。見直す必要がありそうだ。
(情報提供元:エスタイル)
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