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アルツハイマー病患者由来のiPS細胞作成に成功

2011年09月28日(水)17時28分配信 配信日:11/09/28 17:28 icon_view712view icon_view712view
■患者の細胞からiPS細胞作成に成功

アルツハイマー病患者の数%は「家族性」と呼ばれる遺伝子異状によって起こる。

慶応大の伊藤大介講師と、大学院生の八木拓也さんらが、家族性アルツハイマー認知症の患者の皮膚細胞を使って、遺伝的特徴を受け継いだiPS細胞を作成する事に成功し、英国の医学雑誌「ヒューマン・モレキュラー・ジェネティクス」のオンライン版に論文が掲載された。

このiPS細胞をもとに、更に脳の神経細胞を作ると、病気の原因とされる「ベータアミロイド」というたんぱく質が作られること、また、ベータアミロイドが薬剤で抑えられることも確認された。

脳で作られたベータアミロイドが蓄積すると、神経細胞が死滅し、アルツハイマー発症にいたると考えられている。

■薬剤の効果も確認

伊東講師らは、患者から作成した神経細胞と、病気でない人の同様の細胞を比較したところ、患者の細胞ではベータアミロイドの量が2倍から3倍となったという。このようにして、患者の脳内の状態を再現した上で、開発中の薬の候補物質を添加したところ、ベータアミロイドは半分以下に減少した。

これまでアルツハイマー病に関しては、症状を改善する薬剤はあったが、細胞死そのものを止める治療薬が開発されていなかった。治療薬の候補物質があっても、ヒトで調べると効果が得られないことが多かったという。今回作成に成功した患者由来の細胞では、候補薬剤の効果を確認できるので、治療薬開発の上での活用が期待される。
(情報提供元:エスタイル)

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