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イレッサ訴訟、遺族側逆転敗訴

2011年11月17日(木)17時00分配信 配信日:11/11/17 17:00 icon_view720view icon_view720view
■「夢の新薬」ではなかった

肺がん治療薬「イレッサ」をめぐり、死亡した患者の遺族が、国と輸入元の製薬会社「アストラゼネカ」に損害賠償を求めていた訴訟で、東京高等裁判所は、国と製薬会社には責任がないとして、国と製薬会社の責任を認めた一審を取り消し、遺族側の訴えを退けました。

「イレッサ」は、肺がんに対する大きな効果がある、画期的な「夢の新薬」として、製薬会社「アストラゼネカ」から、2002年7月に販売された肺ガン治療薬。しかし、発売直後より副作用である間質性肺炎による死亡が相次ぎ、厚生労働省によると、2011年3月末時点での副作用死の疑いがある死亡者数は、825人にも上っているそうです。

■一審を取り消し、国と企業の責任はなしとする判決

今年3月に行われた一審では、国と製薬会社「アストラゼネカ」に対し、「イレッサ」の輸入承認前の時点で、「イレッサ」による、間質性肺炎の致命的な副作用があると認識していたにもかかわらず、「イレッサ」の添付文章には、間質性肺炎が致命的なものであるとは警告せず、使用する医師に対して、文章による情報提供が不十分であったとして指摘。

さらに、国に対しては、医薬品を承認する立場でありながら、添付文章に安全性確保のために必要な記載が欠けているにも関わらず、間質性肺炎が致命的となる可能性があることを記載するなどの、行政指導を怠ったと指摘。その上で、患者2人について、国と会社の責任を認める判決を下していました。

二審の判決で園尾裁判長は、間質性肺炎の副作用については、がん専門医らが把握していたと指摘。さらに、2002年の発売当時の薬の説明書についても、欠陥があったとは言えないとし、一審を取り消し、患者側が逆転敗訴となりました。

■薬害イレッサ弁護団は、

イレッサについて専門医限定が添付文書に加わったのは、第4版であるにもかかわらず、イレッサが当初より専門医のみが処方する薬剤であったとする誤った前提に立っているのみならず、専門医であれば、初版添付文書で十分に間質性肺炎の致死的危険性を理解しえたとするものであり、ソリブジン薬害事件の教訓を没却し、現場の医師に責任を転嫁する点においても不当である。

と、声明文を発表。弁護側は、最高裁に上告する方針とのことです。
(情報提供元:エスタイル)

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