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日本医療機能評価機構、併用禁忌の薬剤投与の事例報告

2011年12月19日(月)17時00分配信 配信日:11/12/19 17:00 icon_view3199view icon_view3199view
■院内で併用禁忌の薬剤について注意喚起の徹底を

日本医療機能評価機構は、2011年12月15日、「医療安全情報No.61」を公表しました。

「医療安全情報No.61」では、【併用禁忌の薬剤の投与】と題して、医療用医薬品の添付文書上、併用しないこととされてある薬剤を併用した事例について報告されています。

■投与する際は、すでに投与されている薬剤の確認を

報告されている事例は、2例。
<事例1>
[投与していた薬剤]
・薬剤名不明(バルプロ酸ナトリウム)

[併用した薬剤]
・メロペン点滴用バイアル(メロペネム水和物)

[患者の状態]
抗てんかん薬(バルプロ酸ナトリウム)を服用中の患児に肺炎治療の目的で、メロベンを4日間点滴治療し、病状が軽快し退院したが、翌日強い不穏症状が現れ他院で診察を受けた。

◆メロペン(カルバペネム系抗生物質製剤)の添付文章の『3.相互作用』に併用禁忌として、バルプロ酸ナトリウムとメロペンとの併用により、バルプロ酸の血糖濃度が低下し、てんかんの発作が再発することが記載されている。

<事例2>
[投与していた薬剤]
・ハルシオン錠(トリアゾラム)
・ロナセン錠(ブロナンセリン)

[併用した薬剤]
・イトリゾールカプセル(イトラコナゾール)

[患者の状態]
手爪白癬に対して、イトリゾールカプセルを処方する際、近医から処方されている患者の内服薬を確認した。患者の内服薬の中から併用注意の薬剤については併用しないように伝えたが、併用禁忌の薬剤であるハルシオン、ロナセンには気付かなかった。1週間後、患者はふらつきや眠気が起こり、足がもつれて転倒した。

◆イトリゾール(経口抗真菌剤)の添付文書の『3.相互作用』に併用禁忌として、「トリアゾラム(ハルシオン)」や「ブロナンセリン(ロナセン)」とイトリゾールの併用により、CYP3A4に対する阻害作用によってトリアゾラムやブロナンセリンなどの代謝を阻害し、これらの薬剤の血中濃度上昇や作用増強のおそれがあることが記載されている。

新しい薬を投与する際、患者が服用している薬を把握するには、患者の協力も必要となります。患者も自分の服用している薬をしっかりと把握し、医師や看護師、薬剤師に説明できるよう、日頃から自分の服用している薬について、しっかりと知っておく必要がありますね。
(情報提供元:エスタイル)

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