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被災地でてんかんの遠隔治療 宮城

2012年06月18日(月)17時00分配信 配信日:12/06/18 17:00 icon_view764view icon_view764view
■東北大病院と気仙沼市立病院でのネットワークが確立

読売新聞では、国内で初めてのてんかんの遠隔治療について報道した。これは、東北大病院(宮城県仙台市)が気仙沼市立病院との間で行っている。3月末から3人の患者を診察しており、来週4人目の診察予定があるという。

患者は気仙沼市立病院の成田徳雄・脳神経外科科長の外来を受診し、インターネット回線で、映像をつなぎ、東北大てんかん科の中里信和教授と対面する。1人当たりの通信時間は約1時間。症状、服用中の薬などの情報を問診したり、画像から手足の運動状況などを観察する。

「患者の表情や脳画像なども鮮明に見える。できないのは触診ぐらい」

と中里教授。診療報酬は、直接の受診先となる気仙沼市立病院に入る。

医師法では、対面診療を基本にしているが、厚生労働省では、対面が困難な場合の遠隔診療を認めている。これまでも、離島などを中心に通信での診療は行われてきたが、てんかんに関しては今回の取り組みが初。

■アメリカの医師からの申し出で実現

震災後に、被災地医療の経験者である、米アーカンソー医科大産婦人科のカーティス・ロワリー教授より、中里教授あてに遠隔診療システムの無償貸与の申し出があった。このシステムを中里教授が被災地で必要とされるてんかんの診療に役立てることとなった。

■今後他の被災地でも活用の意向

てんかんの患者は国内に約100万人。日本てんかん学会の専門医は約400人で、このうち仙台市では東北大学を中心に11人、岩手に1人、福島に2人という状況。被災地では、てんかんの専門医がおらず、適切な受療が難しくなっている。

被災地や離島では、専門医が出向いて診療するよりも、コストや留守中の診療などの点でも、現実的であるとされる。

東北大では、今後他の被災地へも遠隔治療のネットワークを拡大したい意向。
(情報提供元:エスタイル)

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