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勤務医の負担軽減にも、「特定看護師外来」

2013年06月15日(土)09時00分配信 配信日:13/06/15 09:00 icon_view546view icon_view546view
■動き始めた「特定看護師」制度

チーム医療の考え方が日本よりも先行している米国や英国では、「ナースプラクティショナー(NP)」と呼ばれる上級看護師制度が導入され、高度で専門的な医療にも従事できる態勢がとられている。日本でも、疲弊する勤務医の負担軽減、より効率のよい医療提供、チーム医療の推進を目指し、2011年から厚生労働省が特定看護師のモデル事業を提示している。

欧米のNPとは異なり、医師の包括的指示のもとであらかじめ定められた特定の医療行為を行うという制約はあるが、それでも従来の看護師、医師の分類からすれば画期的なものである。今年3月には、同省の「チーム医療推進会議」で、看護師の診療補助のうち、高度な専門知識や技術が必要なものを「特定行為」として定め、国の研修を修了し、特定看護師となった者には、その行為を可能とするとし、現場での裁量幅を拡大するという報告書をまとめた。

法制化に向けた議論も進んでいるなか、当初からこのモデル事業に参加する、公益財団法人田附興風会医学研究所 北野病院(大阪市北区)の取り組みが注目されている。

■日本初の「特定看護師外来」を設置、糖尿病診療にあたる


北野病院では、2011年4月に糖尿病内分泌センター内に、日本初の「特定看護師外来」を新たに設置。特定看護師1期生の中山法子氏が、週3回、医師の包括的指示のもと、糖尿病患者の診療にあたっている。

とくに話をじっくり聞いた方がよい患者や、きめ細かい対応をした方がよい患者を中心に担当しているという。特定看護師が診療した患者は、必ず当番医の診療も受け、診療内容の確認と承認をうけるルールは徹底している。

医師らにも好評で、診療内容はほとんど問題なく、検査の追加オーダーを時々行う程度だそうだ。専門医の時間短縮・負担軽減につながり、その分、重症患者の診断や治療、研究活動に時間をかけられるようになっているという。また医師の診察時間が短くても、特定看護師が十分に話を聞いているため、患者の満足度も以前より向上しているそうだ。

特定看護師の中山氏も、診療のスピードを上げることができ、互いのストレスもなくなったと、その効果を話す。患者とともに治療計画を立て、専門医に相談するというかたちをとりやすくなり、より積極的な患者の治療への参加も促せているそうだ。

きちんとした制度化と、現場におけるスタッフの信頼関係があってこそメリットとなるものだが、医師の負担軽減はもちろん、診療の質と患者の満足度を同時に高めていくことにおいて、特定看護師の存在は今後期待されるものといえそうだ。
(情報提供元:エスタイル)

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